女性目線
6
私、サマハルは、二人の男に襲われていた。
道の端を歩いていると、突然腕を捕まれて、路地裏に引っ張られた。
そして、私に性的な暴行をしようとしてきた。
なので私は、
「誰か助けてください」と言った。
すると、男の一人が、私の頬を一発殴ると、
「おとなしくしろ」
そう凄んできた。
正直とても怖かった。
自然と涙がこぼれそうになった。
これまで誰とも付き合ってこなかったのを、初めて後悔した。
すべてのはじめてを、こんな男達に奪われるなんて、と思っていると、
「気持ち悪い」
と、聞こえた。
それと同時に男達の頭が弾けとんだ。
私はびっくりして、固まった。
横を見ると、なにやら見慣れない物を持った男性とただ立っている男性と女性がいた。
私を助けてくれた男性が踵を返し、立ち去ろうとしたので、あわてて立ち上がると、
「助けていただきありがとうございます」
お礼を口にして、頭をさげた。
男性は反応しなかったが、私は嬉しかった。
私は路地裏を出て、職場である冒険者ギルドに戻った。
「サマハル、遅かったね。何かあったの?」
と、同僚のカルナが声をかけてきた。
「ちょっと男に襲われてね」
なので、苦笑いしながら言った。。
するとカルナは、顔を真っ青にして、
「大丈夫なの?なにもされてない?あ、顔にアザができてる。ねえ、本当に大丈夫なの?」
ものすごい勢いで質問してきた。
「大丈夫だよ、カルナ。男性に助けてもらったから」
私は、微笑みながらそういった。
カルナは、胸を撫で下ろして、
「よかった~。もう心配するじゃない」
と言って、私の背中を叩いてきた。
私とカルナは、少し笑って、仕事に戻った。