~よく来た世界~
プロローグ
あれ?さっきまで教室にいたはずだけど、ここどこ?
「皆様、急な事で驚かれていると思いますが、少しお話を聞いてください」
そう言って、奥から同い年くらいの女性が出てきた。
その女性は、さらさらの金髪に、人形のような顔で、腕等は細いが、出るところは出て、引っ込むところは引っ込んでいた。
まさに絵に描いたような美女だった。
うわー美人だなー男子全員目がハートになってるよ。あ、間違った。一人以外の男子がだった。
「皆様はこの世界に勇者として召喚されました。この世界は……」
うわっテンプレ。まさか本当に異世界召喚があるなんてしらなかったなー。それにしてもあのデブ国王かな?気持ち悪いな~。って言うか話長くない?
「と言うわけで皆様には魔王を討伐してもらいたいのです」
「あのさ」
あ、勝也。どうしたんだろ?
「もし、仮に魔王を討伐したら元の世界に帰れるの?まあ、僕は別にどっちでもいいけどね」
確かに。そこのところどうなんだろ?
「確かに、あなた様の言うとうりですね。安心してください。ちゃんと方法はありますから」
へーそうなんだ。帰れるんだ。
「それでは皆様、ステータスを見てください。ステータスオープンといえば出てきますよ」
あ、ほんとだ。えっとなになに。……あ、剣術Lv5だ。あとは、魔法は光魔法Lv1だけか。周りの男子興奮しすぎ。あと、勝也は落ち着きすぎ。
「皆様」「国王様!」
すると、入り口の方のドアが開いて、全身鎧を着た兵士が一礼をして入って来た。
あ、兵士が何か国王の耳元で何かいってるねー。国王の顔が真っ青になった。緊急事態かな?
ズドーン!
え?何?なんなの?
「勝也?」
あれ?どこ行った?あとあれから何もなくない?