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作者: まと

どうしよう…泣きそう。


いや、泣いちゃダメだ。こんなことで泣くな。



私は運動不足でオタクで腐女子と言う素晴らしい称号を持っている。今日は体育で持久走をやっていた。でも、最後の最後で走れなくなった。みんなゴールしていて疲れていた。でも、私は走れなかった。周りについていけなくて、すぐ諦めて、自分に甘くって…自分に自信が持てなくて………………

そんなバカみたいで変な私。いつもダメダメだった。




昔の話をしますけど、私の家族は父、母、兄でした。兄は何かと色々問題児でしたので父や母はいつも兄のことばかりでした。私は父や母に褒めてほしくて、自分を見てほしくて勉強だって頑張りました。でも、父も母も褒めてくれませんでした。そんな家庭で私が感じたのは疎外感でした。そして私はそんな寂しさを埋めるためたくさん友達を作りました。しかし、私は家族に愛を目で見えるよう、言葉ではっきり好きと言っていましたが今更そんなんじゃダメだと思い友達にたくさん毒を吐き続けました。その結果は、愛されないでした。人を傷つける人は傷つく痛みを知らないっと言いますが、私は、痛みを知りすぎました。なのにまだ心は傷つくんです。どんなに体を傷つけても心の傷よりもずっと痛くなくて、辛くて、死にたくて…

今も過去に囚われて自分が可哀想と思いずっと自分を励ましました。

そんな中、私はある男性を好きになりました。その人はくだらない話も面白そうに聞いてくれる優しい人でした。それも顔も整っておりそりゃまあモテ男でした。私は恋をし、自分に少し自信を持てるようになりました。そして私は思いました。告白しようかな?っと。しかし、こんな私すぐフられるし…とかネガティブ思考の私はフられることを恐れ告白しようとしませんでした。そんなじれじれの片想いが終わったのは3年後でした。噂…いや、本人が言っていたのを聞いたのです。好きな人がいて、その人と付き合っていると。その人は学校でも有名な綺麗な綺麗な人でした。

私は、そんな人に勝てるわけない。いや、戦いすらしていない。と思いこの長いような短いような片想いを終わらせました。

終わらせたのはいいのですが、私はそのせいで好きになることが怖い、と感じ恋をすることができなくなりました。それも、友達…いや、色々な周りの人が苦手になりました。

なので、いつも愛想笑いで、無理に笑って、最後は1人夜な夜な枕を濡らしたり…なんてことをしていて私は結論を見出しました。それは、すべて私が悪いと言うことです。友達や家族を疑ってしまう自分、告白さえできない弱虫な自分…すべて自分が、作り上げ壊していったものです。あんなに楽しかった思い出さえ今は辛い苦い思い出です。

よく昔を思い出し懐かしみながらも苦しくなり、自分が嫌になり、死にたくなりました。しかし、それでも今、生きているのは未来が見たいから。自分のどんな未来でもいい。わからないことがあるとモヤモヤしてしまって死ねないから…とか、そんな言い訳みたいなことを言って今を生きている。

よく名言とかで「君が死にたいと思った今日は昨日死んだ人たちが生きたかった明日」なんて言うけど人なんてネガティブもあるし死にたいと思うし、それが普通なのでしょう。でも、まだ死ねないから人は生きている。こんな変な繕った話はいいとして、次に行きましょう。

私は幼い頃、その頃は純粋で可愛らしかったのですがどんどんと溜まっていく悲しさ、辛さのせいで自分が汚く見えて行きました。目の輝きは失われやばい目になり、取り繕った言葉を並べている最低な奴に成り果ててしまいました。






私は泣きそうになりバレないように目を擦り、花粉症ぽくしました。

見られていない。バレていない。そう思い私は密かに昔の苦しさを思い、少し泣きました。誰にも見れていないと思い。

そんなある日、私は友達の1人に呼び止められてしまいました。

なんなのでしょうか?

「あの、さ…」

強気な彼女の声は小さくこれから何を話すのかわからなかった。しかし、この子のおかげで私は強くなれるなんて今に私にはわからなかったのだった。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 一つ一つの描写が細かくて、話している女の子の心情が痛いほど伝わりました。 どんどんと引き込まれるような力強さが文章から感じられました。 [気になる点] 真ん中の文章が詰め込みすぎて少し読み…
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