恋バナ、女子会、パジャマパーティー
終わりじゃなかったですねぇ………。
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隊長が母様に会いたいと言うので、お休みの前夜、実家にお呼びしました。
「エレオノーラ様の上官をさせて頂いております、ルドミラ・ククロヴァーナと申します。エレオノーラ様には大変お世話になっております」
隊長は90度きっちりに腰を曲げ、挨拶をしています。
隊長、腰、大丈夫ですか?
「こちらこそ、エレオノーラの母のジャクリーンです。娘がいつもお世話になってしまって。この子がご迷惑をかけていませんか?」
「いえ、大した事では有りませんので。それに私はエレオノーラ様の第一の騎士でありますから承知しております」
そこ違う……否定はしませんが”そんな事はありません”と答えてほしかったです……。
「それからあの…些細な物では有りますが、ご母堂様は甘い物がお好きと聞きましたので……」
そう言い、隊長が差し出したのは、先週オープンしたばかりのお店、スイーツ・スイーツの包み紙!
一体何が入っているのでしょう(ワクワク)
「まあ、私ここのお菓子大好きなのよ。おもたせで悪いけれど、後でみんなでいただきましょうね」
母様、既に食っているとな。
一体いつの間に……侮れん。
「でもね、私の事をご母堂など、そんなに畏まらなくてもいいのよ?どうか私の事はりーんちゃんでも姉様でもすきに呼んでちょうだい。その代わりに私も、あなたの事をミラちゃんと呼んでいい?」
「もちろんですとも、リン姉様!」
ただご挨拶をと言う事だったので、隊長をここにお連れしたのが午後2時ぐらい。
それから話に花が咲いて、気が付いたらもう夕方になっていました。
「あらもうこんな時間なのね。そろそろ夕食の支度をしなくちゃ」
「あ…長居をして申し訳ありませんでした。私もそろそろお暇を……」
「それじゃあ母様、私達帰りますね」
そう言い席から立ち上がる。
「そんなぁ。二人とも帰っちゃうなんて、母様寂しいわ。ねぇ、せっかく明日は休みなんだし、今日はこのまま泊まっていきなさいよ」
まあ、それでも構いませんが、初めて来たのに隊長は大丈夫でしょうか。
「そんな、初めて伺った家に泊まらせていただくなんて、申し訳ないです」
「あら、そんなに畏まらないで。どうか夕食を召し上がって、そして夜にはパジャマパーティーでもしましょうよ!」
「ステキ!」
隊長の周りには、むさい男しかいないから諦めていたようだけど、気の置けない子だけの女子会に憧れていたそうです。
ならばと私は隊長を連れて、一旦カリオンに戻りました。
何故かって?当然隊長のパジャマを取りにですよ。
ついでに調理場に突撃して、メインディッシュのフールチキンの丸焼きと、残っていた魔物ジャーキーを奪取。
「そうだ、美味しそうなワインやウォッカも持って行こうっと。でもエルちゃんは飲んじゃダメよ。いくら成人したとはいえ、まだ成長途中なんだから」
いえ、もうこれ以上伸びたくありません。
でも胸は欲しいです。
「ただいま~」
「エレオノーラ、早かったのね」
母様は、まだ夕食の下ごしらえの最中でした。
「リン姉様、いい物を持ってきましたよ」
隊長はそう言い、酒瓶を掲げました。
「あら嬉しい。今夜はそれで語り尽くしましょうね」
それから私は下ごしらえが済んだ材料で、料理を言いつけられました。
”美味しくな~れ”増し々ですね、分かっていますとも。
「ミラちゃん、食事が出来るまでこちらでお話でもしましょう?」
「はい、リン姉様」
私はさっそく簡単なワンピースに着替え、極くつろぎモードです。
ウキウキしながらリビングに戻れば、そこにはリン姉様の旦那様、エルネスティ様もいらっしゃいました。
私達はジャーキーやフルーツをつまみながら、ワインをチビチビ傾けます。
「ミラちゃん、エレオノーラはそちらで迷惑をかけていない?」
「そんなには有りませんよ。でももう少し自覚してほしいと言うか、本当にディア・アレルヤ様なのかと思う時が有りまして……」
「ほう、一体何をやらかしているの?」
「エレオノーラ様には内緒ですよ?」
そう前置きをしてから、最近やらかしてくれた事を伝えます。
少しでもご両親から注意してもらえればと思って。
「一番最近の話では、エレオノーラ様が隊員たちの所に、タオルを運んで来てくれた時の事です。急ぎ過ぎて、タオルごと彼女も噴水に落ちてしまったんですが、慌ててそれを拾って、一瞬のうちに乾かし持って来てくれたのは良いのですが、自分の事には気が回らなかったのか、びしょびしょのまま隊員たちにタオルを配っていたんです。濡れた服を体に張り付けたままで………」
「あらまあ」
「慌てたジョン達が、そのタオルでエレオノーラ様を覆たのですが、寒くないから大丈夫と言い、そのまま作業を続けようとするんです」
「ふんふん、それから?」
バカに冷静ですね?
「エレオノーラ様は、最近発育も良くなってきた事もあり、出て来るべき所も出てきましたでしょう?」
「そう言えばそうね」
「やはりそのままにしては置けないので、私が強引に私室まで引っ張っていきました」
「迷惑を掛けてごめんなさいね、ミラちゃん」
「とんでも有りません、私はそんな風に彼女のお世話が出来て、とても嬉しいんです」
隊の中で、一番彼女の近くにいて、エレちゃんのお世話をするのは、私の特権だもの。
「あの子は以前あまり見栄えが良くなかったでしょう?そのせいか、自分の外見に無頓着なのよ。どうせ誰も私の事を気になんかしないと思い込んでいるのね。下手をすると、暑い時なんて機能重視で下着同然で部屋の中を歩き回って、来客があってもそのままで応対しようとするし……いっそ家の中に、たくさんの鏡でも貼り付けようかしら」
それで自覚してもらえれば、いい考えかもしれませんね。
何でしたら、カリオンの部屋の方に貼り付けましょうか?
「あとは料理した時に、なんでも”元気にな~れ”を増し々にしすぎたとかで、その効果が切れるまで、みなの喧嘩が絶えなかったり眠れなかったりで、訓練がかなりはかどりました」
「まあ、皆さんに迷惑を掛けちゃったのね」
「あいつらには、たまにはいいんですよ」
それ以外にもと、あと一つ二つ話をしたところで、リン姉様が瞳を輝かせ、テーブル越しに身を乗り出してきました。
「ところで、隊の方はほとんど男性なんでしょう?」
「ええ、基本的に騎士や兵は男ですね。私のように女がいるなどめったにありませんから」
「そうよね」
「しかしあの中には、エレオノーラ様の様な立場ではないにしても、料理をする者や騎士たちの身の回りの世話をする女性も、そこそこおります」
「そうじゃなくて、エレオノーラの周りには男性がたくさんいるのでしょう?で、エレオノーラがちょっといいな、なんて思っているような人はいないの?」
なるほど、既に女子会モードですね。
「まあ親しくしている奴はいますよ。特に私の隊のジョン辺りが一番親しそうですね」
「ジョンって、あの優男風の隠れマッチョでしょ?」
「どうして分かるのですか?」
「何となくよ、で、あと他に入るの?」
「そうですね……最近ではサランと気が合うようですね。しかしあれはどう見ても、親友のじゃれ合いに見えます(それも女子同士の)」
「何だつまらな~い」
「まあ今のところ、恋愛対象の目で見るような男性は近くにいさそうですね。ただ………」
「えっ、他の隊とか、もしかして従業員さんの中に、それっぽい人はいるのかしら」
この目は、母親と言うより親友といった目だな。
「いえ、ただ一連の話を聞いている身としましては、いつ何時アレクシス様の気が変わり、突然カリオンの方にいらっしゃるかもしれないと心配で」
「そう…よね。エレオノーラがあれほど嫌っているんですもの。あちらが裏切り、一方的に言って来る事も考えられるわね」
「ええ、ですので私共も、なるべくエレオノーラ様が一人にならないよう、さりげなく護衛を付けております」
「そう、迷惑を掛けちゃうけれど、どうかよろしくね」
「お任せください」
母様、既に食っているとな。
一体いつの間に……侮れん。
「でもね、私の事をご母堂など、そんなに畏まらなくてもいいのよ?どうか私の事はりーんちゃんでも姉様でもすきに呼んでちょうだい。その代わりに私も、あなたの事をミラちゃんと呼んでいい?」
「もちろんですとも、リン姉様!」
ただご挨拶をと言う事だったので、隊長をここにお連れしたのが午後2時ぐらい。
それから話に花が咲いて、気が付いたらもう夕方になっていました。
「あらもうこんな時間なのね。そろそろ夕食の支度をしなくちゃ」
「あ…長居をして申し訳ありませんでした。私もそろそろお暇を……」
「それじゃあ母様、私達帰りますね」
そう言い席から立ち上がる。
「そんなぁ。二人とも帰っちゃうなんて、母様寂しいわ。ねぇ、せっかく明日は休みなんだし、今日はこのまま泊まっていきなさいよ」
まあ、それでも構いませんが、初めて来たのに隊長は大丈夫でしょうか。
「そんな、初めて伺った家に泊まらせていただくなんて、申し訳ないです」
「あら、そんなに畏まらないで。どうか夕食を召し上がって、そして夜にはパジャマパーティーでもしましょうよ!」
「ステキ!」
隊長の周りには、むさい男しかいないから諦めていたようだけど、気の置けない子だけの女子会に憧れていたそうです。
ならばと私は隊長を連れて、一旦カリオンに戻りました。
何故かって?当然隊長のパジャマを取りにですよ。
ついでに調理場に突撃して、メインディッシュのフールチキンの丸焼きと、残っていた魔物ジャーキーを奪取。
「そうだ、美味しそうなワインやウォッカも持って行こうっと。でもエルちゃんは飲んじゃダメよ。いくら成人したとはいえ、まだ成長途中なんだから」
いえ、もうこれ以上伸びたくありません。
でも胸は欲しいです。
「ただいま~」
「エレオノーラ、早かったのね」
母様は、まだ夕食の下ごしらえの最中でした。
「リン姉様、いい物を持ってきましたよ」
隊長はそう言い、酒瓶を掲げました。
「あら嬉しい。今夜はそれで語り尽くしましょうね」
それから私は下ごしらえが済んだ材料で、料理を言いつけられました。
”美味しくな~れ”増し々ですね、分かっていますとも。
「ミラちゃん、食事が出来るまでこちらでお話でもしましょう?」
「はい、リン姉様」
私はさっそく簡単なワンピースに着替え、極くつろぎモードです。
ウキウキしながらリビングに戻れば、そこにはリン姉様の旦那様、エルネスティ様もいらっしゃいました。
私達はジャーキーやフルーツをつまみながら、ワインをチビチビ傾けます。
「ミラちゃん、エレオノーラはそちらで迷惑をかけていない?」
「そんなには有りませんよ。でももう少し自覚してほしいと言うか、本当にディア・アレルヤ様なのかと思う時が有りまして……」
「ほう、一体何をやらかしているの?」
「エレオノーラ様には内緒ですよ?」
そう前置きをしてから、最近やらかしてくれた事を伝えます。
少しでもご両親から注意してもらえればと思って。
「一番最近の話では、エレオノーラ様が隊員たちの所に、タオルを運んで来てくれた時の事です。急ぎ過ぎて、タオルごと彼女も噴水に落ちてしまったんですが、慌ててそれを拾って、一瞬のうちに乾かし持って来てくれたのは良いのですが、自分の事には気が回らなかったのか、びしょびしょのまま隊員たちにタオルを配っていたんです。濡れた服を体に張り付けたままで………」
「あらまあ」
「慌てたジョン達が、そのタオルでエレオノーラ様を覆たのですが、寒くないから大丈夫と言い、そのまま作業を続けようとするんです」
「ふんふん、それから?」
バカに冷静ですね?
「エレオノーラ様は、最近発育も良くなってきた事もあり、出て来るべき所も出てきましたでしょう?」
「そう言えばそうね」
「やはりそのままにしては置けないので、私が強引に私室まで引っ張っていきました」
「迷惑を掛けてごめんなさいね、ミラちゃん」
「とんでも有りません、私はそんな風に彼女のお世話が出来て、とても嬉しいんです」
隊の中で、一番彼女の近くにいて、エレちゃんのお世話をするのは、私の特権だもの。
「あの子は以前あまり見栄えが良くなかったでしょう?そのせいか、自分の外見に無頓着なのよ。どうせ誰も私の事を気になんかしないと思い込んでいて、下手をすると、暑い時なんて機能重視で下着同然で部屋の中を歩き回って、来客があってもそのままで応対しようとするし……いっそ家の中に、たくさんの鏡でも貼り付けようかしら」
それで自覚してもらえれば、いい考えかもしれませんね。
何でしたら、カリオンの部屋の方にも張っときましょうか?
「あとは料理した時に、なんでも”元気にな~れ”を増し々にしすぎたとかで、その効果が切れるまで、みなの喧嘩が絶えなかったり眠れなかったりで、訓練がかなりはかどりました」
「まあ、皆さんに迷惑を掛けちゃったのね」
「あいつらには、たまにはいいんですよ」
それ以外にもと、あと一つ二つ話をしたところで、リン姉様が瞳を輝かせ、テーブル越しに身を乗り出してきました。
「ところで、隊の方はほとんど男性なんでしょう?」
「ええ、基本的に騎士や兵は男ですね。私のように女がいるなどめったにありませんから」
「そうよね」
「しかしあの中には、エレオノーラ様の様な立場ではないにしても、料理をする者や騎士たちの身の回りの世話をする女性も、そこそこおります」
「そうじゃなくて、エレオノーラの周りには男性がたくさんいるのでしょう?で、エレオノーラがちょっといいな、なんて思っているような人はいないの?」
なるほど、既に女子会モードですね。
「まあ親しくしている奴はいますよ。特に私の隊のジョン辺りが一番親しそうですね」
「ジョンって、あの優男風の隠れマッチョでしょ?」
「どうして分かるのですか?」
「何となくよ、で、あと他に入るの?」
「そうですね……最近ではサランと気が合うようですね。しかしあれはどう見ても、親友のじゃれ合いに見えます(それも女子同士の)」
「何だつまらな~い」
「まあ今のところ、恋愛対象の目で見るような男性は近くにいさそうですね。ただ………」
「えっ、他の隊とか、もしかして従業員さんの中に、それっぽい人はいるのかしら」
この目は、母親と言うより親友といった目だな。
「いえ、ただ一連の話を聞いている身としましては、いつ何時アレクシス様の気が変わり、カリオンの方にいらっしゃるかが心配でして」
「そう…よね。エレオノーラがあれほど嫌っているんですもの。いつ何時あちらが裏切り、一方的に言って来る事も考えられるわね」
「ええ、ですので私共も、なるべくエレオノーラ様が一人にならないよう、さりげなく護衛を付けております」
「そう、迷惑を掛けちゃうけれど、どうかよろしくね」
「お任せください」




