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番外編 「ボトルキャップチャレンジ」

17話のまえに番外編です。

これはいただいた感想を見た時にアイデアが浮かんだので描いてみました。

 それはある日の放課後、たまたま三人で一緒になった時のこと。

 

「ねえ先輩! 回し蹴りの仕方教えて!」

「回し蹴り?」

 

 突然のことで二人とも不思議そうな反応を見せる。なぜあたしが回し蹴りを習いたいか、それはなぜかというと――。

 

「これ!」

「これは……?」

「あ、凄い!」

 

 あたしが見せた動画はボトルキャップチャレンジ。今流行りの動画で回し蹴りでペットボトルのキャップを開けるというもの。これが海外のスポーツ選手や俳優も動画を投稿しているくらいの大ブームになってるってわけ。

 で、なんでこれをやりたいか、その訳は一つ。

 

「あたしもこれをTikTakに投稿してバズりたいの!」

「う~ん、何を言っているのかよく分からないが……回し蹴り自体はそんなに難しくはないよ」

「そうなん? じゃあ先輩試しにやってみてよ」

「いいだろう」

 

 あたしがペットボトルを持ちわんこが撮影、これで準備は万端。

 

「じゃあ撮りますね」

「おけまる!」

「よし……」

 

 距離を取った先輩は意識をキャップへ集中させる。そして素早い回し蹴りをしてみせた。

 

「はあっ!!」

 

 するとキャップは勢いよく飛んでいく。あたしの持っているボトルにはほとんど衝撃は来ていない。つまり先輩の蹴りが的確にボトルを捉えていたということ。

 

「す、凄いです! 一回で成功させるなんて!」

「さっすがパイセン!」

「ぱ、ぱいせん?」

 

 よし、じゃああたしもこれに続くっきゃないっしょ!

 先輩から軽くやり方を教えてもらい、いよいよ撮影へ。

 

「じゃあいくね!」

「よし」

「はい」

 

 息を落ち着かせる。カメラの起動音がなったのを確認し、あたしは回し蹴りをしてみせた。

 それは完璧な軌道だった。あたしの蹴りはボトルを捉え、ボトルは飛んでいく。見事成功ってやつ!

 

 

「おっしゃ! ん? どうしたの?」

 

 なぜだか二人は目を背けている。それも顔を真っ赤にしながら。

 

「き、君って奴は……」

「なんのこと?」

「一ノ瀬君、動画を……」

 

 スマホを受け取り動画を確認する。そこにはしっかりと映っていた。回し蹴りをするあたし――――のスカートの中のパンツが。しかも今日のは紫のエロいやつ。

 

「あーすっかり忘れてたわ。しかも今日結構エロいの履いてきちゃったんだった」

「だ、男子の前でよく平気でいられるな……」

「いや~、わんこなら別に恥ずかしくないんだよね。だって男子ってよりペットだもん!」

 

 他のクラスメイトならともかく、わんこならまあいっかってなっちゃう。

 

「それとも、もっと見たい? なんつって!」

 

 悪戯にスカートをチラッとめくってみる。

 次の瞬間沸騰したように湯気を出しながらわんこは倒れてしまった。

 

「あうう……」

「ちょ、一ノ瀬君!!」

「あ~……ちょっち刺激が強すぎた?」

「本当に君は……!」

 

 そんなこんなでボトルキャップチャレンジはめでたく中止に。

 でも刺激強くて気絶しちゃうとこも超絶可愛かったなあ。

 

 

 

「……今度はパイタッチでいってみようかな」

「何を考えてるんだ君はああ!!」

「う~ん……」

閲覧ありがとうございます!


ちなみに先輩はスパッツを履いているので見えてないです笑


本日、この後17話を投稿します。そちらは話が大きく動くので必見です!

よろしくお願います!

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