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5 女の子グループA 魔法組

魔法はついでのつもりなので大目に見ていただけると助かります(^_^;)



剣術を終えると次にやるのは魔法の授業。しかしこれは女の子限定の授業になる。何故なら通常、男には魔法を使うことは出来ないからだ。むろん種族によって異なるので絶対はないが、人間であるグリムとドワーフのカイルには魔法適性は皆無。鬼族とのハーフのキバもパワーに特化しているため使えない。


しかし、そうなると俺にも使えないはずだと考えるだろうが、結論から言うと俺は一応魔法を使える。母親の血が濃いためか魔法適性がそれなりにあるため男でも魔法が使えるのだ。


「さて、じゃあ今日は魔法のテストをしようか。各々得意の魔法を使うこと。何か質問はあるかな?」


そう聞くとこの授業を受ける三人の生徒のうちの一人、ハーフエルフのリーファが手を上げて言った。


「師匠、私が本気でやるのはまずいのでは?」

「確かにリーファは魔法得意だからね。なら、リーファは不得意な魔法をどれだけ使えるようになったかテストしようか」


その言葉にリーファは頷いたので残りの二人を見ると、ダークエルフのフレンダが眠そうにしながら言った。


「先生、リーファの催眠魔法で眠いので寝てもいいですか?」

「フレンダ。サボりの口実にリーファを使うのはやめなさい」

「そうですよ!私のせいにしないでください!」

「ちぇ・・・」

「あはは。リーファちんとフレンダちんは仲良しだねー」


そう笑うのは人間のテレサ。この授業は基本的に希望者のみに行っているものの一つだ。基礎的な魔法は一応使えて将来的に魔法を役立てるための特別講習とでも言えばいいのだろうか?他の女の子も皆一応魔法を使えるが、他の分野に夢中なので受講はしてない。


「さてそれじゃあ、始めようか。まずはリーファから」

「はい。では・・・」


スッと目を閉じてからリーファは素早くエルフ語で詠唱する。エルフ語じゃなくても詠唱はできるが、リーファにはこれが一番合っているのだろう。やがて詠唱が終わると杖を的に向けて魔法を放った。


「フレイムインパクト!」


炎系の初級魔法であるフレイムインパクト。基本的には炎の塊を打ち出すそれなのだが、リーファの場合は規模が違う。他の魔法だったらどれもこれも天変地異が起こっても不思議じゃないくらいの規模だが、このフレイムインパクトは的より少しだけ大きめに形成されていた。ハーフエルフのリーファは炎系の魔法との相性があまりよくない。実際思ったよりも弱い威力にリーファは少しだけ眉を潜めるが、俺はリーファの頭を撫でると笑って言った。


「前より良くなったね。この調子で頑張るように」

「はい・・・」

「じゃあ、次はフレンダ」

「うーい。フレイムインパクト」


まさかの同じ魔法にリーファが驚くが自分より大きく形成されたそれを見て悔しそうに言った。


「フレンダったら卑怯です!ここぞとばかりに同じ魔法使うなて」

「深い意図はないよー」

「嘘です!私との実力差を見せつけるためですね!」

「はいはい。ストップね」


仲良しな二人に待ったをかけてから俺はフレンダを見て言った。


「フレンダ、リーファをからかうのはほどほどにね。あと魔法は見事だけどもう少しやる気をみせるようにすること。いいね?」

「努力しまーす」

「じゃあ、最後はテレサね」

「はーい。私もせっかくなら同じ魔法でいきたいけど、リーファちんが可哀想だから別のにするねー」


そうして詠唱を済ませてからテレサも魔法を放つ。


「ウォータージュエル」


水のベールを形成するテレサ。ウォータージュエルは水魔法の中級魔法。基本的には自身に纏うことで防御をするための技だ。


「うんうん。よく出来てるね。じゃあ、テレサは今度は上級魔法を覚えようか」


そんな風にして魔法の授業は進んでいく。生徒が少ないので個人にあった授業を行えるが増えてくるとそれが難しくなるのが経営者の悩み所だ。



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