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4 男の子グループ

まずは男子から。ファンタジーになりますがご容赦を(>_<)


「えい!やあ!」


思いっきり木刀で打ち込んでくる黒髪の少年。現在は剣術の時間なのだが、基本的には剣術は男の子を中心に教えている。女の子も希望者には別途に教えているが、護身術程度に使えれば問題ないので、基本的にはこの時間はリリスに淑女としての嗜みを教えて貰っている。


何度もめげずに打ち込んでくる少年に俺は微笑んで言った。


「そうそう。その気迫は大事だよ」

「は、はい!先生!」


そうしてしばらくしてから休憩をいれると少年・・・グリムが息を整えて言った。


「や、やっぱり先生は凄いですね。僕なんか何年あっても勝てそうにないです」

「そんなことはないさ。グリムは才能があるからいずれは私を越えると思うよ」

「いやいや、先生は本気で強すぎるから」


そんなことを言うのはドワーフのカイル。ドワーフとは基本的に鍛冶や力仕事などを得意とする種族のことで、男でも女でも小柄なのが特徴だ。


「カイルは種族的に剣術は得意じゃないからね。今度別の武器を使えるように教えてあげるよ」

「本当に先生って何者なの?貴族ってそんなに多芸じゃないよね?剣術の腕前もそうだけど、色んな知識があって尚且つ鍛冶とかそういう職人技まで会得してるのって普通なの?」


そう言われて少しだけ苦笑してしまう。まあ、確かに俺も少しだけ欲張り過ぎてはいるが、一部は夢のお告げから得たものもあったりする。まあ、それじゃなくても知識や経験が欲しくて色んなところに出掛けて色々学んだりはしたけどね。


「でもさ。いつかは先生に勝ちたいよな」


そしてそんなことを言うのは男の子トリオの中でも最後の一人。鬼族とのハーフのキバだ。今の孤児院には男の子は三人しかいない。あとは皆女の子なのだが、まあそれでも皆仲良しなので微笑ましい限りだ。


鬼族は他の種族の中でも比較的身体能力が高いのが特徴的だ。二本の角がありかなり怖い顔をしているが、ハーフのキバは一本の角と人間に近い外見が特徴的だ。


「三人とも大きくなれば私なんて自然と越えられるさ。何しろ君達は原石だからね。これからいくらでも成長していけるさ」

「おう!いつか先生に勝ってみせるぜ!」

「いやいや、なんでキバはそんなにやる気なの?」

「カイルこそなんでそんな消極的なんだ?先生に勝とうぜ」

「ふ、二人ともあんまり喧嘩は良くないよ?」


強気なキバと、少しだけ消極的なカイルはたまにこうして険悪になりそうになるが、それもまた友情というもの。中間に立つグリムが少しだけ可哀想にも思えるが、グリムは誰よりも優しいので、この二人とも仲良く出来るのだろう。


「さて、休憩終わったら今度は誰からやる?」

「はいはい!俺がやりたい!」

「よし、キバが一番ね。次は?」

「オイラは最後がいい。二番はグリムに譲るよ」

「あはは・・・じゃあ、二番でいいよ」


そんなことを言いながら剣術の訓練の時間はあっという間に過ぎていく。現時点では一番強いのはキバだが、グリムも才能豊かなのでわからない。カイルは種族的に剣はあまり相性が良くないので今度は鎚などで試してみるべきだろう。



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