5話 初デート〜後半〜
投稿時間が1時間遅れました!すいません!
雑貨屋さんに入り、ハロルドと一緒に買い物の途中です。
「何か良いのがあるかい?」
「んー特には無さそうかなー」
と言ってるそばから気になるものがありました。
「あっ! このクッション可愛いー!」
手に取ったのは薄いピンク色のハート形クッションです。
周りにフリルも付いてるのでとても可愛らしい柄だ。しかも触り心地も良い・・・。
クッションを抱いたり頬を付けて感触を確かめていると、ハロルドにくすりと笑われました。
「シェリーって普段は凛としている感じがあるが、そういう時は仕草が可愛いよな」
「え? そーかなー・・・」
んっ待てよ? 今の褒められていないわよね? 私は少しだけハロルドを睨みました。
「今のは褒められてないよね?」
ちょっとだけムカついたので、頬を引っ張ってあげました。
「いたいいたい、シェリーいたいよ」
「ちょっとムカついたわ」
『俺の妻になれ』ってあんなにカッコいい台詞を言った口と本当に同じかしらー?
まぁ、ラブラブすぎるのも鬱陶しいので、これくらいが丁度良いんでしょう。
ハロルドの頬を引っ張るのを辞めた私は、
ハート型のクッションを買う為にカウンターに向かいました。
ハロルドに「俺が買ってあげようか」と言われましたが、
先程服を買って貰ったので申し訳ない気持ちになるので、今回は自分が買いました。
お店を後にしたら休憩を入れる為、
次はこのお店から少し離れた場所にある喫茶店に行きました。
喫茶店の中に入ったらいつもよりも空いていたので、好きな場所座れました。
私がこのお店に来る時はやはり窓際の奥です。
この辺りだと人も出入りしないので、落ち着いてコーヒーを飲むことが出来ます。
うん、やっぱり落ち着くわね。
ハロルドと向かい合って座り、コーヒーとパンケーキを注文し、
飲み物が届くまで他愛のない話をして待ってました。
「おまたせしました。カプチーノです」
女性店員から二人分のカプチーノを受け取り、二人でゆっくり飲みました。
「はぁ~・・・美味しいわ」
「おお! これは美味いな!」
「でしょう?」
私の一番のお勧めです!
コーヒーを嗜んでいると次はクリームと苺が乗っているパンケーキが届いたので、
カップを一度置いて食べることにしました。
フォークを手にとってクリームとパンケーキを一緒に口の中に入れると。
甘すぎなく程よいクリームのアクセントが効いて美味しい!!
当然、上に乗っている苺も美味しいです。
これなら、おかわりが出来そう!
でも、食べ過ぎたら太ってしますので一個で辞めておきます。
2人で喫茶店を満喫し、お会計をしてお店出ました。
「美味しかったなー。この後どうする?」
ハロルドに何か話し掛けられましたが、
左脚に違和感があって聞く余裕がありませんでした。
ちょっと痛いかも・・・急に歩き過ぎた?
歩いていたら痛みが走り、膝を付いてしまいました。
「いたっ!」
「どうしたんだシェリー!? 大丈夫か!!」
ハロルドに心配されて義足が付いている部分を見てみました。
うん、見た感じでは何とも無かったので一安心です。きっと歩き過ぎたんでしょう。
「すまないなシェリー。気を遣ってあげれなくて・・・」
「ううん、ハロルドの所為じゃないわ。私が調子に乗って歩き過ぎたのよ・・・」
反省をしていると、ハロルドが思いもしなかった行動に出ました。
「良し、それじゃあ帰るぞ。よっ・・・と」
突然私の身体を支えるように持ち、お姫様抱っこみたいな状態になりました。
「ちょっ、ちょっと!?」
「脚が痛いならこうするしかないだろ? 大人しくしてろ」
「えっハロルド! これは恥ずかしすぎるって! せめて、人目の付かない所で・・・」
ハロルドの顔もこんなに近くにあるので、なんだかドキドキしてしまいます。
恥ずかしくてジタバタして拒否をしていましたが、下ろしてくれませんでした。
「ほら、ジッとしてろ」
「もー・・・」
まぁ、今回は諦めましょうか・・・。
こんなに恥ずかしい思いをしたんだから、
家に帰って来たら殴ってやるんだからね!!
こうして、初デートがとんでもない一日になりました。