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4話 初デート

「うん、これで良しと」


鏡の前で今日のコーデを確認し、

後ろも変な所がないか確認をしていると、

ハロルドが部屋に入って来ました。


「シェリー。行くぞー」


私は驚き、ハロルドの方に視線を向けました。


「ちょっ、ちょっとハロルド! 着替え中だったどうするのよ!」

「あーすまん。着替えに時間が掛かっていたから心配したんだ」


んーどうやら悪気は無さそうですね。

でも、義足にも慣れて来たのではっきりと言いました。


「もー心配性ねー。大丈夫だわ。それよりも何か私に言う事が無いかしら?」


そう、折角女性らしいロングワンピースを着ていますのに可愛いの一言もない。

それって男性としてどうなの?と思っていると、

ハロルドが察したのか褒めてくれました。


「あー凄く綺麗だぞ、シェリー。とても可愛いさ」


直球に言われたので、恥ずかしくなりました。


「あ、ありがと・・・」


気まずい雰囲気になったので、私はハロルドの手を握って部屋を出ました。


「そ、それよりも早く行くわよ! 今日は初デートなんだからね!」

「凄く気合いが入ってるね」

「そんな事はないわ!」


そう、今日はハロルドと初のデートなので楽しみにしていました。

久し振りにお出掛けをするので、沢山遊びたいと思います。



「わー! この服可愛いー!」


まず始めに向かった所は衣類屋です。

私、こう見えても服には目がないんですよ。

並んでいる服を漁っていると、ハロルドに声を掛けられました。


「俺はあっちの方を見てくるから、何かあったら言ってよ」

「うん。了解ー!」


色んな服を見て探っていると、とても可愛い服を見つけました。


「これ可愛い!」


手に取ったのはデニムワンピだ。

スカートのレースアップが際立ち、

清楚なシャツも付いているので女性らしい服ですね。


でもこの服を着るならロングブーツしか履けませんね・・・。

スカートの丈が短いのでパンプスやシューズ系を履くと、

義足が見えてしまいます。


いくら慣れたとはいえ、わざわざ義足が見える服を買わなくてもいいですからね。

せっかく可愛い服を見つけたのにな・・・。


服を戻そうとすると、ハロルドが顔を出して来ました。


「それがほしいのか? 買ってやるぞ」


本当はお言葉に甘えて買って貰おうと思いましたが、

「これだと、ロングブーツしか履けないからいらないわ」

と答えました。


何かを察したハロルドは近くにいた女性店員さんを呼びました。


「あっ、すいません。ちょっといいですか?」

「はい? 何でしょうか?」

「このスカートの部分の素材を付け加えて、ロングスカートに作り変えれたりします?」

「はい。お値段は高くなりますが、出来ますよ」

「それでも構わないよ、お願いします」


何をするかと思えば、ハロルドが服をカスタマイズしようと交渉していました。

自分の好みで注文をすると色んな事が出来ますが、

値段が倍にもなるのでした事がありませんでした。


なので、私はハロルドを止めました。


「ちょっとハロルド! そこまでしなくてもいいわよ。別の服を買うから・・・」


そう言いましたが、ハロルドに断られました。


「お金の事はきにしなくていいぞ、シェリー。

俺は君に好きな服を着せてあげたいだけだからね」


もーなんでそんなイケメンな行動が出来るのかしら?

私は微笑みながらお願いをすることにしました。


「ふふっ、それじゃあ、お言葉に甘えようかしら」

「ああ、思う存分に甘えてくれ」


ハロルドのおかげでとても素敵な服を買う事が出来ました。やったね!


カスタマイズされた服を受け取り、ハロルドが銀貨を二枚支払ってくれました。

普通なら銀貨一枚で買う事が出来ましたが、カスタマイズの手数料です。

本当に値段が倍になりますので驚きました。


衣類屋を後にした私達は歩きながら話し、次の目的地の為に相談しました。


「今度はどこに行こうか?」

「んーそうねー・・・雑貨屋さんかな」

「良し、じゃあ雑貨屋に行くか!」

「うん!」


私達のデートはまだ始まったばかりです!

今日は思う存分楽しもうと思います!


2話構成になりますので、次回もデート回です!

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