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1話 恋愛をしてみます

一話を投稿しました。

目をさますと、私はベッドの上で寝ていました。


「あれ・・・? ここは・・・病院?」


周りを見渡したら、自分の部屋ではないという事は分かりました。

何で私、病院で寝ていたのかしら?


取り敢えず起きようとして左脚をベッドから下ろそうとすると、とてもなく違和感を感じました。


「あれ、感覚がいつもと違うような・・・冷たい?」


違和感を感じて布団を取ろうとしたら、誰かに声を掛けられました。


「おっ、意識が戻ったようだな。シェリー」


声がした方向に振り向くと、私の冒険仲間がそこにいました。


「あら、ハロルドじゃない。どうしたの?」


私がいつも通りに話していると、

ハロルドは何故かぎこちなさそうにしていました。

ん? 何かあったのでしょうか?


しかしハロルドは表情を変え、いつものように優しく接してくれました。


「お見舞いに来たんだ。気がきくだろう?」


そう言いながら適当にあった椅子を掴んで置いて座り、話の続きをしてくれました。


「目覚めて良かったよ。お前、二日も寝ていたからな」

「そんなに!?」

「ああ」


自分が何でそんなに寝ていたのかな? と、ふと頭の中で考えると、

ある事を思い出しました。


「そうだ! 他のみんなは無事!?」


そう、私はハロルド達と魔物退治の依頼を受けていました。

その途中で魔物と戦い、気がついたらここにいたので不安になりましたが、

ハロルドが「皆は無事だよ」と言っていましたが、

やっぱりぎこちなさそうに話していました。


さっきからなに?


少しだけ沈黙があり、

ちょっとだけ空気が重いのでベッドから起き上がることにしました。


「んー、ずっと寝ていた所為か体が重いわ。ストレッチでもしようかしら」


布団を取って降りようとすると、私が感じていた違和感が分かりました。


「えっ・・・なにこれ・・・」


そう、私の左脚が義足になっていました。

一瞬鎧かと思いましたが、明らかに自分の脚とくっ付いていました。


私が気がつくと、ハロルドが申し訳無さそうに誤っていました。


「すまない・・・あの時にお前を守れなくて・・・」


私は左脚の義足を見て思い出しました。


「そうだ・・・私、魔物に脚を切り落とされて気絶したのね・・・」


そうです。だから私は二日間も病院で寝ていたのでしょう・・・。


まだ、自分の脚が無くなってるだけなら良かったのですが、

ハロルドが追い打ちを掛けるよう伝えて来ました。


「それでだな・・・ギルドマスターから報告があるんだ・・・

その、シェリーが怪我をしたからギルドメンバーから外すと・・・」


私は耳を疑いました。


「え・・・メンバーから外される?」

「ああ。医者も日常生活には問題ないが、魔物退治の仕事は無理だろうと」


私はハロルドに八つ当たりをしてしまいました。


「私はまだ騎士として戦えるわ!! 私の生き甲斐を取らないでよ!!!!」


そう、私は幼い頃から騎士に憧れ、魔物退治をして人々を守るのが生き甲斐だった。

そんな生き甲斐を取られるなんて・・・これからどう生きていけばいいの・・・。


涙を流し、俯いていたらハロルドが優しく話してきました。


「シェリー・・・これからは騎士ではなく、普通の女性としての幸せを見つけたらどうだ?」

「なにそれ・・・」


適当な事を言われた気がしたので睨もうとすると、言葉を続けました。


「例えば誰かと結婚をして立派な主婦になるとか、

恋人を作るとかあるだろ? その事を言っている」


ハロルドがアドバイスをしてくれましたが、聞く耳を持ちませんでした。


「私みたいな女性なんて、誰が恋人にしてくれるのよ・・・しかも、

片脚がないお嫁さんなんて嫌に決まってるでしょう?」


このまま話をしていると、ハロルドに手を出してしまいそうになり、

早く帰ってと言おうした矢先、ハロルドが信じれない話をしました。


「シェリーよ、俺がお前を恋人にする。ずっと前から君の事が大好きなんだ」


そう告白をされました。

さすがの私もこればかりは動揺をして慌てました。


「はい? 私の事が好き!? ハロルド何を言って・・・」


冗談だと思って聞いてましたがハロルドが私の肩に手を置き、

真剣な眼差しをしていました。


「本当だ、シェリー。俺の妻になってくれないか?

必ず一人の女性として幸せにしてやる」


その自信は何処から・・・でも、私は嬉しかったです。

ハロルドの事は私も好きなので告白を受けようと思いましたが、

さすがに妻になるのは急すぎますので、少し考えてから言葉を選びました。


「いきなり妻は早いと思うから・・・彼女からでいい?」


そう言うと、ハロルドがくすりと笑い、

「ああ、勿論だ。彼女からでいいぞ」

そう言って了承をしてくれました。


こうして私はハロルドと付き合う事になりました。


ハロルドが「一人だと色々と心細いだろうし、大変だと思うから君の家で一緒に住まないか?」

と提案をされたので、明日からは二人で暮らす事になりました。


私は女性としての幸せを見つける事が出来るのでしょうか?

一話はどうでしたか?


二話からはほのぼのしたお話や日常回がメインになります。

お二人の恋の行方を応援して貰えると、とても嬉しいです!

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