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君を思い過ごすバカな日々  作者: なーやん
3/6

しんちゃんと舞

「あ、今日も講義中寝てたら起こしてね〜」


「えぇー。何、また舞夜中までゲームしてたんでしょ。」


彼女は世間で言うところのゲームオタクというやつだ。自分もアニメはたまに見るから彼女を否定はしない。だが、彼女はガチ勢というに相応しい程やり込んでいた。


「だって!新しいステージ早くクリアさせたかったんだもん!!



しんちゃんにも負けたくなかったし!」


「っ。笑笑また対決してんの?あんたらもこりないね〜。」


しんちゃん。岡本真也という私、舞と同じサークルであり、舞の彼氏である。


彼がこのサークルに入ったのだって最初から舞狙いだったらしい。しかし全く彼のアプローチに気づかない舞に私は彼からの協力を依頼され、彼の思いに半ば強制的に気づかさせた。


そうして季節が秋に移り変わる頃、2人は付き合いだした。


彼の舞に対する気持ちは夏の頃から気づいていた。彼女に対する態度、彼女を見る目、ずっと彼女を覆っていた。


私の存在なんてただのオマケに過ぎなかったのだろう。


そんなオマケでも彼と話せるだけで私は幸せだった。そのままほんの少しの幸せで止めておけばよかったのだろうか。







でも、この時から既に歯車は回っていなかった。



2人ご付き合いだしてから2週間程たったある日、私は2日後の試験勉強に追われていた。

家で勉強ができない自分はいつものように大学B棟の2階の人気の少ないラウンジで勉強をしていた。


そんな時、携帯が震え、画面にSNSのメッセージが映った。


『しんちゃん:ちょっと相談したいことがあるんだけど。舞に気づかれないように会えないかな?』


はぁ…?

舞に気づかれないように、という言葉の意味を理解するのに多少の時間はかかったが大体の流れを察し、翌日の講義終わりに会う約束をした。

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