さびしさ
愛 という字が空から降ってきた。
満点の星空から。
それは地面に落ちて粉々になった。
それらはカラスに食べられなくなった。
食後のカラスたちはふたたび空へ飛びたつ。
その瞬間
全身の羽が真っ白になった。
なにをしってしまったのだろうか。
知らなくてもいいことを知ってしまったんだろうか。
やがてくるお日様はやっぱり笑顔で。
地球はいつも通り回っていて。
真っ白になったカラスは巣に帰っていって。
明日の夜にはもう一つの 愛 がふってくる。
明日はきっと満月だろう。