プロローグ
初投稿です。びくびく
しかも小説初めて書きます。
本を読むのが好きで、いつも脳内で妄想している内容を楽しく書けたらなぁと、思っています。
小心者ですので、ゆるく見守ってくだされば有難いです。
(注)キーワードは保険の意味で、残酷な描写ありをえらんでいます。
体中が痛い・・・
目を開くと目の前には緑色の草原が広がっていた。
どうやら私はうつ伏せに倒れこんだ姿勢の様で、目の前の草が風に揺れているのが見えた。
起き上がろうとしたが力が入らず、指先すらぴくりとも動かせなかった。
顔を上げて周りを見回すことも出来ない。
体中が痛みで悲鳴をあげている。
何故こんな状況になったのか考えようとしたが、痛みで思考がまとまらない。
生理的に流れる涙と痛みで目の前がぼやけていく。
(ああ、このまま死ぬのかな・・・)
意識が途切れそうになった時、体がひっくり返された。
涙でぼやけた目に映ったのは、金髪に緑の瞳の男の人。
私に何か話しかけている様だが、もう目を開け続ける力も無く・・・
※※※
まぶしい・・・
私はなかなか開かないまぶたに力を入れて、目を開いた。
どうやら、窓から差し込んだ光が私の顔をちょうど照らしたようだった。
私はベットに寝ていて、横にはメイドの格好をした女の人が椅子に座って刺繍をしていた。
「あの・・・」
私の喉から出た声は小さくてかすれていたが、女の人は直ぐに気がついてくれた。
刺繍の布を置いて直ぐにベットに近付き、側に置いてあった水差しで水を飲ましてくれた。
「ありがとう」
「xxxxxxxxx」
え?
お互いに顔を見合わせる。
「私の言葉つうじますか?」
メイドさんは首を横に振ると慌てて部屋を出て行ってしまった。
ここは何処だろう?
窓から景色を見て見ようと思い、起き上がろうとしたが体がいうことをきかない。
そういえば、気を失う前すごく身体中痛くてこのまま死んでしまうと思ったことを思い出した。
なんでこんな状況になっているんだろう・・・
考え込んでいると、ノックの音がしてさっきのメイドさんと背の高い男の人が入ってきた。
二人ともベットの横に並んで立つ。
男の人は、跪いて私と目線を合わせてくれた。
「xxxxxxxxxxxx」
やっぱり何を言っているのか解らない。
取り敢えず必死に腕を持ち上げ、自分の顔を指差し
「林田理乃、理乃」
と言ってみる。
すると男の人は頷き「リノ」と繰り返してくれた。
すると今度は男の人が自分を指差し
「シュランブルード・オブライェン」
「シュリャンビュルード」
あれ、言えてない・・・
「シュランブルード」
「シュリョンブルード」
ダメだ。なんか発音難しいよー
私はやけくそで男の人を指差すと「シュー」と勝手に命名した。
シューはにっこり笑って頷いてくれた。
どうもこの呼び方を認めてくれたらしい。
よかった・・・
シューが立ち上がり、今度はメイドさんが目線を合わせてくれ、「エミリア」と名乗ってくれた。
「エミリア」
こちらは言いやすく直ぐ言えた。
エミリアはにっこり微笑んでくれた。
凄く優しそうな笑顔にほっとする。
エミリアも立ち上がり二人で何か話をすると、シューだけが部屋を出て行った。
エミリアは布団を丁寧に直してくれ、お腹の辺りをぽんぽんと叩いてくれた。
そして私の目を優しく覆う。
ああ、これは眠れって事ねと理解し頷くと、エミリアは最初に座っていた椅子に腰掛けて刺繍を手に取った。
たったあれだけで疲れた私は直ぐに眠りに落ちた。




