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処女とヤクザさん  作者: ジェシカ.love
3/3

第2話デート気分かな?



私は営業ウーマンだわ。



私は勝手に運命を感じていたから



この出会いを無駄にできない。




外車は静かに音をたてながら国道に出た。




「社長さんですか?いや、失礼しました。私は素敵な方に弱いんです」



その人は無口なのか黙って運転している。




私は嫌われたのかな?



「あの……乗り心地はどうですか?私の事は何か感じますか?」




運命の人は重い口を開いて



「鈴木さんは商売でお喋りをしているのか?俺に気があり話してるのか?どっちだ?答えにより、俺の振るまいが変わるからな!」




「私はですね、あの……占いを信じてますから、お客様は〜正直言って……彼氏になります。すみません、私の勝手な思い込みです」




私は正直に占いの話を交えて話してしまった。




後悔はしてないもん。




「じゃ、行くぞ。俺と一緒に俺の行きたい所へ行くぞ!」




えーっ?




車は―――どうすんの?




えーっ?




盗むの?



ヤバイじゃない。



「お車は……会社の物ですが。あの……2000万円ですって!返さないと……捕まるんじゃないの?」





「ああ……乗っていたらなあ。乗らなきゃ、捕まらないよ!」





車は一時間近く走り




都内から出てどこに向いてるのだろう?




「どこに行くんですか?」




男は携帯を出して


片手運転しながら

携帯のイヤホンみたいなのを出して



「物は手に入りました。はい、修理工場に向かいます。はい、はい。了解」




「何か修理をするの?」




「鈴木さんは関与しないでな。俺について来いよ。運命を感じたんだろう?ならば運命共同体だ。鈴木さんを悪いようにはしないと思う。多分な!」





「あの…私の営業所の所長はしつこいですよ。警察が動いたら捕まりますよ」




「うん。知ってるよ。だから修理工場に車をいれてナンバーを取り替える。それは窃盗の初歩だよ、安心しなよ」



窃盗……って、所長が前に話していた




『車の窃盗団』



えーっ?



運命の人は



窃盗団なの?



車は修理工場に着いたようだ。




私は度胸を出して一言



「私はどうなるの?」




「上手く行けば、俺と一緒にお城のような家に住み、鈴木さんの指にはダイヤの重い指輪をはめている。運悪く行けば、窃盗犯との共謀者になり、刑務所に三年かな?どうした?運命共同体じゃないか?アハハ」




私は()()づくより




考える余裕が無かった。




この人は泥棒じゃない。



占い師が言った



私の運命の人だ。



私はとにかくついて行くしかないんだ。




もう、後戻りはできないんだ。






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