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処女とヤクザさん  作者: ジェシカ.love
1/3

私は『占い』を信じない。でもある日、信じがたいが………私は『占い』で自分の生きる道を決める事にした。

『占い』の魅力の虜になった。



私の事を家族は笑い、軽蔑している。







私は占いが好きで占いの本を買ったり



携帯から占いのサイトを利用していた。




私 鈴木紗理奈 19歳



一応


OL 車のディラーの営業と事務員をしている。



仕事も中学の時に占いをして



私に合う仕事を占って貰った。



そんな私を家族は冷ややかな顔をして見ていた。



なんか文句あるなら言えば良いじゃない。




特に兄


(哲哉、22歳)



は、


「何、バカな事をしてるんだ?就職を占いで決めるだと……バカだな。それは金、目当てだよ。そんなの信じるなよ。紗理奈が好きな仕事をすれば良いだろう?」




「哲兄は何も知らないくせにさあ、黙っていてよ!私も自分で好きな仕事なんてないから占いで教えて貰うんだよ。友達の友達が家出をした時に、その占い師に聞いたらさ、居場所を当てたよ!信じないのは悲しいね!」




そんな事が有ったっけ。



兄は今は私の占いの事をつべこべ言わない。



『妹は言われたからと言って言う事を聞くような奴じゃない』


と、分かっているからか。




今は占いで言われた車のディラーに勤めている。




会社は大手だが


ここは営業所。



修理部門、販売部門、中古販売部門

外車販売部門と分かれている。



同じ営業所には全員で30人が勤めている。




私は営業と事務員をしている。



占い師から


『あなたは営業も向いてますよ。人の受けも上々。収入も良い筈ですよ』



占い師に


ついでに



未来の旦那像を占って貰った。



「外車を買う人で腕に入れ墨をしている、やり手の若社長と知り合います。その人は『運命の人』です。


もし現れなかったら、あなたの男運は遠くなります。すなわち、一生、未婚でしょう』」



これは少し占い師さんは



ずるい逃げ方をしているように思ったが




仕事は営業の方は余り売れない。


最近、目立つような派手なメイクをしている。






少しでも



目立てば車は売れるかな……なんて。



日本一の大手の車のメーカーでも


最近は不景気らしい。



外車の人気は衰えない。



私は占い師から


男を占って貰っていたから



国産車を買う人は詳しく相手をしなかった。



営業部長に



「鈴木紗理奈さん、少し、手抜きだね。国産車を買いに来る客のもてなし方を工夫しなさい。笑顔を振りまくとか、お茶を直ぐに出すとか…頼みますよ!」




私は適当な返事をしていた。




「はーい。分かりました、笑顔ですね」




外車を買いに来るのは月に二人くらい。



みんな社長さんか偉いかた。




若くて入れ墨をしてる人とは全く会えなかった。






いないなあ!



占い師さんは適当な返事をしたのかな?



私は占いを100%信じている。



露骨に言えば



両親や兄より信じてる。



占い関係に使ったお金は100万円位かな。



サイト占いは面白い。



本を買い込んだからかな。



私が占いに目覚めたのは



中学一年の時、財布をなくしてしまい友達が携帯の占いコーナーで調べてもらったのが初めて。



その時の財布はベッドの下にある。



これがビンゴだった。




私は占い師にはなれないから



占いをして貰っていた。



早く……



『運命の人』


に、会えないかな。




私がハタチになった。



好きな人はいない。



可もなく不可もない。



何とも味気無い成人式。




運命の人……




夏にならないと


腕を見れない。



早く夏にならないかな?



占い師に



また、メール相談をした。



「成人式が終わり、暇です。『運命の人』は現れないですよ!」




「五千円の課金になります。続きをしますか?」




「はい!」




「今年は良い年回りです。今年を逃さないように。腕に入れ墨が見えます。外車を購入しにみえます」




「今年に賭けます、ありがとうございました」




待つしかないな。


『運命の人』




私は待った。



両親からの見合いを断り




友達から合コンの誘いも断り




ひたすら



『運命の人』



との



出会いを信じて待った。





それでも良いさ……運命の人を探すんだ。




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