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しろがねの翼  作者: 夢屋満月堂
interlude
18/36

17:幕間

 貴女、いつもそんな鬱陶しい格好をしてらっしゃるの?

 見ているだけで暑苦しいですわ!


 うるさいな。

 顔を晒すと色々面倒なんだよ。


 でも、ほんと暑そうですよね。


 目と髪色くらい、魔術でいくらでも誤魔化せるでしょう?

 ほら――って……嘘!?


 あっ、眼の力が強すぎて術式を弾いちゃうんですね。


 これまで試さなかった訳じゃないが、無理だったんだよ。

 いいから放っといてくれ。


 いえ、そこに直りなさい!

 ふふふ……たかが眼の分際でわたくしの術を弾くとはいい度胸ですわ……!


 あの、ルヴィエ……?


 動かないで!

 魔女の神髄を見せて差し上げます!


 あー、何か気合いが入っちゃいましたね……。





 ふぅ、これでよろしいでしょう。

 "魔法"の力を思い知りまして?

 わたくしはその辺の凡百の術師と違いましてよ。


 …………そんなに気合いを入れてくれなくて良かったんだが。


 黒髪に黒目ですか。

 結構印象が変わりますね。

 元の色も素敵ですけれど、こちらも良く似合っていますよ。


 ほら、もうその暑苦しい外套は要りませんでしょう?

 さっさと外しなさい!


 ちょ、ま、待って。


 早くしないと燃やしますわよ?


 ――っ!?

 わ、わかったから勘弁してくれ!





 …………。


 エル、そんな隅っこの方にいないで。

 堂々としましょうよ、堂々と!


 ……落ち着かないんだ。


 もー、普通にしてて大丈夫ですってば。

 道の真ん中歩きましょうよ。


 …………うるさい。


 あっ、貴女って実は恥ずかしがり屋さんなんですか!?

 意外ですねー。


 ……………………………………………………捨てられたいのか?


 えっ、ちょっ、待っ――

 ――すみません、すみませんでしたから!

 ち、ちょっと、やめてー!?

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