俺が好きでもないこの女とは避けても通れない運命にあるらしい!
”俺が好きでもないこの女とは避けても通れない運命にあるらしい!“
俺には物心つく頃から、”許婚がいた!“
お互い幼い時からお互いの親同士が俺と彼女を何度も会わせていたのだろう。
だから俺は彼女を”身近な存在として見ていたし彼女もそうだったと思う。“
ただやっぱり兄妹ではなく、従妹のような存在に一番近いのかもしれない。
俺が子供の頃は彼女はまだ幼い小さな女の子だった。
俺のタイプの女の子でもないし、俺にはそれどころか他に当時は好きな女の子
もしたし、片想いの女の子に思い切って告白して付き合ってもらった事も
あった。
高校2年生の時には、両想いだった女の子とも付き合ったんだよ。
俺が19歳の時には”初めて大恋愛をして、俺は当時のその彼女に恋焦がれて
最後は大失恋もした。“
あんなに一人の女性を愛する事なんてこれからの俺は本当に出来る
のだろうか?
そんな事をあの頃の俺は真剣に悩んで考えていたなと今は思う。
・・・そんな俺の心配も知らず、”俺の結婚を両親が勝手に決めようと
していた。“
『”明哉、明日アンタお見合いする事になってるから、ちゃんとした
スーツを来てウチに来る事!“』
『えぇ!? 勝手にそんな大事なこと決めんなよ、母さん!』
『”アンタも知ってるでしょ! お見合い相手はユナちゃんよ。“』
『・・・・・・』
『”明哉とユナちゃんは許婚なんだから、絶対に断れないわよ。“』
『・・・な、なんで俺なの?』
『”アンタがお父さんの会社を引き継ぐ男だからでしょ!“』
『・・・でもさ、もうそういう考えは古臭くない?』
『”古臭いとかそんなの関係ないわ、昔からの決まりなんだから!“』
『ユナだって俺と結婚なんてしたいと思ってないよ。』
『”明哉の言いたい事も分かるわよ、でもそういう家に産まれてきた以上、
運命は変えられないのよアンタもそれぐらい分かるでしょ!“』
『・・・・・・』
『”アンタはユナちゃんとただ結婚すればいいの、分かった?“』
『・・・ううん、』
『”じゃあ、明日お見合いだからちゃんとした格好で来るのよ。“』
『・・・ううん、分かったよ。』
・・・次の日。
俺は幼馴染のような許婚のユナとお見合いをした。
ただ俺はユナから何度か今好きな男性と付き合っていて、
明哉お兄ちゃんとは結婚できないと相談されていたんだ。
でも俺にそう言われても、”これはお互いの親が決めた事で、
俺の一存ではもうどうする事もできないんだよな。“
それはお互い分かっている事だ、それに俺にだって今付き合っている彼女もいる。
俺はその子と別れる気もないし、ユナだって今の彼と別れる気はないと思う。
”そもそも許婚ってなんなんだよ!“
お互い違う相手の事が好きなのに、俺とユナはこのまま結婚させられるん
だろうか?
そんな時、俺はこんな事をふと頭に浮かんだ。
”偽装結婚ならどうなのだろう?“
俺はその事を直ぐにユナに電話して話し合ったのだが、、、。
やっぱりそうなると籍は入れないといけないだろうし......。
その前に、今の彼女になんて話していいのか分からない。
こうなったら? ”俺は今の彼女を連れて何処か知らない国でコッソリと
籍を入れて幸せな生活を送るか?“
いや、ダメだ! もう俺の父親も年を取り会社を引き継ぐ者がいないんだ!
”それに既に会社は火の車。”
いつ倒産になってもおかしくない程、”借金まみれなのだ。“
俺が父親の会社を引き継ぎ、どうにかするしかない!
今あるのは、”ユナのお父さんが俺の親父の会社に投資してくれている
からなんとか会社が成り立っている。“
俺の親父とユナのお父さんは同級生で、”高校からの親友らしいんだ。“
だから俺の許婚にユナが選ばれたのだろう。
”これは運命なのか? 災難なのか?“
どっちにしても今は、”お互い別々に好きな相手がおり俺が結婚したい相手も
ユナではない!“
だとしたら、このお見合いをどう乗り切ればいいのだろうか?
『”じゃあ、後は二人で仲良くやんなさい! じゃあねユナちゃん!“』
『今日は本当に来て頂いてありがとうございます。秋さん。』
『いいのよ、じゃあ明哉! ユナちゃんのことお願いね!』
『分かった。』
『明哉くん、ユナの事よろしくね!』
『はい、任せてください信子さん。』
『”じゃあー後は若い二人に任せて、私達は美味しい物でも食べに行き
ましょうよ。“』
『そうね、お寿司でも食べに行かない? この近くに昔からの行きつけの
お寿司屋さんがあるからそこにしましょう。』
『いいわねぇ~そうしましょう信子さん。』
『”この結婚が決まれば、ワタシ達正式に親戚同士になるのよ、
これからは頻繁に美味しい物を二人で食べに行きましょうね秋さん!“』
『ええ、楽しみだわ~』
『本当に楽しみ!』
*
・・・俺とユナは、お見合い後直ぐに婚約を交わし、
結婚式も間近に控えていた。
”俺とユナは一体前世に何をどうしたらこうなるのだろう?”
どうやら? 俺が好きでもないこの女とは避けても通れない
運命にあるらしい。
このまま俺はユナと結婚していいものなのだろうか?
それとも、今の彼女と、、、。
”俺は一体、どんな答えを出すべきなのか?”
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