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第11章第2節 貢物
2000年代は、基本的に平穏な時代と戦乱、災厄の時代の繰り返しである。
2030年までに、他の大陸からの使者が訪れる。この使者は貢物を持ってきていたものの、その見返りとして皇帝の娘を要求した。それに対して、最高神官あるいは侍従長の娘ならいいということとしたものの、結局使者は貢物を置いて帰ることとなる。その貢物は、我々が手に入れることができないような科学技術によって作られており、これを境に一気に科学技術が進化する。この科学技術と呼ばれるのは、神話のみに登場するもので、現在、実際に見た者はない。