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第10章第2節 圧政
帝国歴1600年には、特に大きな事柄は起きない。
1700年に至るころまでには、帝国を揺るがすような大事件が起こるとされる。大事件については、おおよそのことは次の通りとなる。
コルスティック大陸の火山活動は日増しに活発となる。そのため、キャッタ族は世の中に散り散りとなる。キャッタ族長は議会へ陳情を行い、特別に残る2大陸の一部にキャッタ族の土地を分けてもらい、定住することとなった。
スルディルクロッチ大陸への定住は比較的スムーズに進む一方で、サルード大陸への定住ははっきり言えば失敗に終わる。これは、現地の先住族が大いに反対したことから議会が大荒れに荒れ、帝国からの独立もちらつかせるということもする。これについて帝国側は軍を差し向け、圧政を敷くしかなかった。これが1700年代前半に起こる。この圧政のため、議会は一時的に解散され、選挙され、組織され、しかし反発したうえでまた解散され。ということが続く。混乱は長きにわたり、十数年は収まらない。