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第9章第4節第3款 第三回議会
招集から1か月経ち、帝都において会議が開かれた。族長会議議長は暫定的な民族院院長となり、そのまま正式な院長に就いた。職種院は民族院に属する者以外を対象とし、帝都において集合した。その数、民族院は30名、職種院は1411名である。職種院は当時の基礎公共団体と同数であるという注釈が、職種院第三回議会議事録第一付属書に書かれている。
帝都議事堂において行われたこの会議は、第三回議会と称され、全ての議事録が残されている最古の議会となる。第三回議会議事録によれば、民族院は族長会議そのままだったため、あっという間に機能不全となったが、職種院については、正常に機能したとある。職種院院長は、暫定として帝都商業議長が就き、そのまま正式な院長に就いた。なお、商業議長は、いわゆる商工会議所の長のことであり、エルハンドラ帝国においては、小売業、卸業の許認可権を持っている。