第3章第3節 スルディルクロッチ大陸
スルディルクロッチ大陸は、首都たる中央都市が置かれている大陸である。
肥沃な土地が続いており、そのほぼ中央に首都たる中央都市が設置されている。そこより半径3600は、政府の直轄地域であり、さらにその周辺の土地は、エルハンドラ帝国の直領となっている。
ジャングル地帯の各民族の境界線は一定せず、川の動きとともに1年中移動を続けている。それぞれは、デルタ地帯を取り合っているが、エルハンドラ帝国に従属もしている。各国家の仲裁は、皇帝直々に行われ、その裁量は、全ての規則の上位に位置することとなっている。その結果、現在では川の変動に伴い境界を移動するということでまとまっている。
それぞれの民族が治めているところが、そのまま区として取り扱われ、さらに集落ごとに市町村令が発布されている。
草原地帯を治めている民族は、首都たる中央都市を中心として、東西へ分かれ、直接会うことはない。その結果、動乱は数百年は起きておらず、平穏な時期となっている。草原に広く点在している住居は、1家族ごとが1住居という構成をとっており、それぞれが市町村と同格とみなされている。
海岸沿いは、中央都市を除いて基本的に人はあまり住んでおらず、小さな漁村がいくつか点在しているにすぎない。しかし、漁村一つ一つが市町村と同格と扱われ、中央都市には複数の市町村が融合した体裁をとっている。現在、海岸沿いのみならず、陸地へとその勢力をわずかに拡大を続けている。