68/114
第8章第3節第7款 条約
会合の結果、締結された条約は以下のようになっている。
すなわち、エルハンドラ王長を長とする連合王国の傘下に入るということ。
海岸線の交易の勅許を、キャッタ族が得ること。
火山活動により緊急避難が必要である場合は、即座に支援をエルハンドラ王長として行うこと。
キャッタ族から、その領域内において採掘される物の一部をエルハンドラ王長へ納めること。
そして、キャッタ族と結んだところで唯一の条文が、キャッタ族長の娘をエルハンドラ王長の嫁とするということであった。
ちなみに、キャッタ族の族長が選任する3人から3人以下の人数を選ぶということになっており、さらに必要であれば、侍従長、最高神官にもそれぞれ1名以下の人数を差し出すということになっている。
これをもって、エルハンドラ王長は、玉長と名を変えることとなるが、それは次章に話を譲ることとしよう。