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第8章第3節第2款 キャッタ族
大陸でエルハンドラに最も近いのは、コルスティック大陸である。
コルスティック大陸は、当時から火山噴火が激しく、原住民であるキャッタ族は複数の地域で独立した都市を運営していた。
キャッタ族は、その長は族長と呼ばれ、複数に分裂した国土の、名目上の所有者である。
火山噴火により、船が発達したキャッタ族は、現在においても、また過去においても、最も船旅に向いているとされる。
当時の族長は、船による交易によって、エルハンドラ国についての情報を入手していた。