第3章第2節 コルスティック大陸
続いて、コルスティック大陸について。
コルスティック大陸では、主な産業を漁業に頼っており、他の産業は皆無に等しい。
よって、5つある都市は、すべて、漁業に適した区割となっている。
詳細を言えば、以下のようになる。
大陸首都たる、中央都市では、海に面している海岸の8割が港として使われており、市民の99%がなんらかの船を有している。
地方都市でも似たような状況となっており、中枢民族であるキャッタ族が海については帝国一といわれている。
都市内部の陸地は、住宅地区と商業地区の二つに大別でき、工業地区は、手工業といった小規模なものに限られる。
商業地区も、魚介類を扱う店が海岸沿いに軒を連ね、その他食料品は、主に住宅地に点在している菜園で栽培するか、他大陸より輸入するよりほかない。
大陸全土を俯瞰すると、中央都市並びに地方都市以外の地域は、帝国政府によって厳しく立ち入りが制限されている火山の活動帯となっている。
帝国成立以前にすでに活動を始めており、帝国政府職員による地質調査の結果、約4500万年前より火山活動が始まっていることは分かっている。
それ以前は、不明だ。