59/114
第8章第2節第6款 第二の儀式
第二の儀式は、午前8時ぐらいから行われるものである。
これも、欠かすことのできない事柄だ。
祈りを終え、禊を再び済ませると、遠くから来た来客をもてなすための準備をする。
このもてなし料理に毒が入っていないことを証明するため、全く同一の膳を用意し、それを食べるのだ。
ちなみに、どうやらこれが王長にとって朝ごはんの代わりを務めているらしい。
客人に出すものは、自らが食し、そして乾杯するということのようなのだが、残念ながら今は形骸化していると言わざるを得ないだろう。
同一のものと言いつつも、別の調理場から持ってくるからである。
その点、この時代では、祈りの言葉を唱えつつ、確かに同一の鍋から出てきたものだということなので、素晴らしいと思う。