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第7章第4節第6款 長とスワキサルザ

戦いが始まった。

長が振りかぶって剣を振りおろすと、スワキサルザはそれを受け流して突いてくる。

長が受け止めると、スワキサルザは一歩下がってそのすきを突く。

じわじわと長は押されて行った。


戦い始めてから5分ほど。

長の剣がスワキサルザに弾き飛ばされて、空中で折れた。

長は、

「分かった、お主の勝ちだ」

スワキサルザは、

「長よ、貴殿はどのようにする」

長は、

「お主の好きなように」

スワキサルザは人垣になっていたジルサンデルとイカムルードを呼び寄せ、

「二人はどう考える」

ジルサンデルは、

「命を取る必要はあるまい。だが、神誓(しんけい)により、命をかけて約束は守らせるべきだ」

イカムルードは、

「ジルサンデルに賛成だ。神契(しんけい)を行うべきであろう」

一説によれば、神誓は神に誓って人と人の約束を守ること。神契とは神と人の契約のことを指すとされている。ここでは、スワキサルザと長は、それぞれ約束を守り、そのことを神と契約としてまとめるということのようである。

なにはともあれ、長とスワキサルザの間で、主従関係が成立したのはこの時である。

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