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第7章第4節第4款 空き地
長がスワキサルザを案内する。
長は、
「こちらにて決闘を行っていただく」
スワキサルザは、
「いつでもよい。だが、そちらの都合もあろう。いつがよろしいか」
長は、
「我々は30分後を予定しておる。それでよろしいか」
スワキサルザは、
「かまわぬ、我らの一対一の戦いであると認識しておるが」
長は、
「その通り。これは決闘である。ゆえに、邪魔は一切入らぬ」
場所は3スクート四方の空き地であった。
周囲には障害物となるような建物もなく、それゆえに狙撃される恐れはなかった。
スワキサルザは、
「ならば待とう」
それだけ長に告げると、それからは空き地に座った。