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第7章第4節第2款 敵地
3日ほどで、彼らの町についた。
宝具は、遠目からでもはっきりと分かるほどである。
それほどまでに光り輝いていた。
都市をとり囲む城壁にいた衛兵に対し、スワキサルザが、
「長に合わせてほしい」
衛兵は、
「そなたの名前を」
スワキサルザは、
「スワキサルザという」
衛兵は、
「長へ連絡を入れるから、しばらく待っておいてもらいたい」
それから数分して、衛兵が戻ってきた。
衛兵は、
「スワキサルザよ、こちらへ」
そして3人は衛兵に連れられて、恐れずに城壁を越えた。