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第7章第3節第17款 村長
村へと戻ると神からの宝具を、村長たちに見せた。
村長は、
「神の力を手に入れて、我々は常に勝利を収めるであろう」
スワキサルザは、
「いかにも、ただ、頂点に立つということは、それだけ責任が重くなるということ。ゆえに、我々は過たずに、宝具を使わなければならない」
村長は、
「いかにも。すなわち、責任こそが人を作る。よって今後の方針はスワキサルザに任せる。一人で席を追うには重かろうから、ジルサンデル、イカムルードも、よく補佐をせよ」
ジルサンデルは、
「兄はただ一人、ゆえに支持をします」
イカムルードは、
「神意を過たず、兄らについていきましょう」
ここでいう神意とは、神の意思と言うだけではなく、神の子らであるスワキサルザ、ジルサンデル、そして発言をした当人であるイカムルードの3人の意思決定に沿うと言う意味を含んでいる。
それゆえ、現在においても、最高決定はエルハンドラ帝国皇帝、エルハンドラ帝国皇帝付き最高神官、エルハンドラ帝国皇帝付き侍従長の3名によって行われている。