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第7章第3節第14款 ジルサンデルの宝具

次に呼ばれたのは、ジルサンデルであった。

イツムロカキ神は、

「お主に授けるのは、スワキサルザの強化を行い、より国を導くのに必要な物である」

ジルサンデルはイツムロカキの御前に立った。

イツムロカキ神は、

「まずは、この笏である。これは、お主の名誉を表しており、銀色なのは、お主がスワキサルザを支えるという意味である」

銀とは毒見という意味がある。

転じて、臣下の者という意味もあるのだが、ここではスワキサルザを支える必要な人物という意味であろう。

イツムロカキ神は、

「次に、この剣である。これは、お主の武力を表しており、スワキサルザと共に、敵を倒すという意味もある」

ジルサンデルの剣の材質については諸説ある。

最も多いのは隕鉄であるが、その他にも金銀、宝石、または元素であるとある。

この場合の元素とは、旧来から提唱されている、いわゆる四大元素のようなこの世界の基礎的な物質という程度の意味である。

ここでは、隕鉄説を採りたい。

現に、帝国宝物庫に現存している剣の大半は、隕鉄でできていることが確認されている。

「そして最後に、盾を与える。この盾は、お主の魂を表しておる。以下に力が強くとも、魂が揺らいでしまっては、守ることはできまい。魂を強くせよ。スワキサルザと共に」

この盾にも諸説ある。

帝国宝物庫に保管されている盾は、神話時代―今語っている時代―のものは大きく分けて2種類ある。

それは、一つは祭祀用として用いられていた実用性を排除した、華美なもの。

もう1つは、実用として用いられていた装飾の類を排除した、実用本位なもの。

ここで語られているのは、後者のほうであろう。

なお、大きさはスワキサルザのものとほぼ同じであり、材質は銀が多用されていると、多数の書物に書き記されている。

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