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第7章第3節第11款 隕石
鍛冶職人の家へたどり着く前に夜となった。
イカムルードが空を見上げながら、
「星がよく見える」
ジルサンデルとスワキサルザも空を見上げて、
「確かに、よく見える」
3人がじっと見つめていたら、空から星が一つ、赤い色でぐんぐんと落ちてくる。
それは丘を一つ越えたところに落ちた。
イカムルードは、
「赤い色は瑞兆である。神が自らの血によって我々に授けてくれるからである」
スワキサルザは、
「ならば向かおう。我々は神のご意思に従わなければならない」
一行は、こうして3人まとまり、星が落ちたであろう丘の向こうへと向かった。