第2章第2節 コルスティック大陸
コルスティック大陸は、人が住めないような地域が延々と続いているため、少数民族であるキャッタ族が中枢民族として登録されている。
東西の赤道を中心に長細い大陸であり、気候にほとんど差異は見られない。
だが、大陸のほとんどの地域で火山が活動中であり、有毒ガスがほぼ常時噴出されている影響で、動物はおろか、植物もほとんど生えることができない。
しかし、火山が活動していない地域もあり、その部分にキャッタ族が住んでいる。
漁業を主な生活の糧としており、狩猟や採集は文化としてはほとんどない。
火山の影響が激しく、大陸全土にわたり、常時、立ち入り禁止とされている。
だが、キャッタ族が生活拠点としている所に対しては、制限付きながらも、外部からの人を入れることができるようになっている。
海からの暖かい風の影響で、1年を通して温暖な気候となっている。
エルハンドラ帝国成立時までには、火山は噴火を開始しており、キャッタ族も、大陸のあちこちに分かれていた。現状では、1つの中央都市に対し、4つの地方都市があり、それらが区の首都とされている。基礎公共団体は、その都市を細分化することによって構成されており、各都市は、通常の国ほどの規模がある。
町村はなく、すべてが市とされている。
現状では、火山を観光資源にしようといろいろ取り組みをしているようだが、帝国政府が、立ち入り禁止を解除しない限りは、観光資源化することは不可能だろう。