第7章第3節第7款 鍛冶職人
刀剣を創るためには、その形を決めなければならない。
神に、どのような形がよいのかを聞くのが一番であると考え、イカムルードが村を代表し、神占を行った。
スワキサルザ神は、
「刀は3振り作り、1人に1振りずつ持たした方がいいだろう」
イカムルードは、
「では、形はどのような物が」
スワキサルザ神は、
「形状については、この村より南へと向かったところにいる鍛冶へ聞くがいいだろう。だが、彼/彼女は、3つの条件を提示する。それらをすべてクリアしなければならない」
イカムルードは、
「その3つの条件とは」
スワキサルザ神は、
「それはその者へ聞くがいいだろう。よいか、南だぞ」
イカムルードは、スワキサルザ神からの話を聞いて、それを、包み隠さず全員に話した。
村長は、
「もしも、これが必要であるならば、お主ら3兄弟は行かなければならない。それが、お主らに課せられた定めだ」
スワキサルザは、
「神がおっしゃられてたのであれば、我々がそこに行かないという選択肢はないです」
村長は、
「ならば、これを持っていくがよい」
それは、手斧であった。
村長は、それをスワキサルザに渡す。
スワキサルザは、
「この斧は」
村長は、
「必要な時にだけ使いなさい。その斧は大洪水以前に私が使っていたものだ」
スワキサルザ、ジルサンデル、イカムルードの3人は、食料を持ち、資金を持ち、手斧を持ち、村から旅立っていった。