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第7章第3節第6款 会戦準備
家へと無事に戻ることができたイワキサルザたちは、長老へと岩の破片をすべて差し出した。
長老は、
「これがすべてか」
イワキサルザは、
「はい、これが全てです」
長老は、
「では、これを使って何を為すべきなのか。分かっているだろう」
イワキサルザは、
「はい、これをもとにして、剣を作り、敵との会戦に備えます。また、残った材料で盾を作り、敵との会戦に備えます」
長老は、
「ならば、この村の者たちを使い、それを行え。敵はいつ来るか、それは神のご意思だ。我々は、それを受け入れなければならない」
イワキサルザ、ジルサンデル、イカムルードは、
「はい、神の意志が我らの意思です」
このことから、防御より攻撃に重きを置き、敵との会戦を恐れることはないという、現在の国風が成り立った。