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第7章第3節第5款 岩

休憩を終え、出立したイワキサルザ、イカムルード、ジルサンデルは、それからは無言で歩き続けた。

そして、その石を見つけた。

イカムルードは、

「私は岩を見つけた。それは私の背丈ほどある岩だ」

ジルサンデルは、

「神からの岩とはこれのことであろうか」

3人は岩へと近寄り、手で触れ、味を見て、大きさを測った。

それによれば、160スルードほどのおおきさがあった。

イワキサルザは、

「この岩を砕き、持ち帰らねばならない。どのようにして行う」

イカムルードは、

「ここは丘の上。転がせば、自然と砕けるであろう。その破片を持ち、家へと戻ろう」

その意見の通り、3人で反対側から押し、岩は丘を勢いよく転がり、砕けた。

その破片をひとつ残らず集め、自らが持ちつつ、家へとも戻る。


なお、今ではこの場所は帝国首都のすぐそばにある要塞となっており、そのうえより石を投げることができるようになっている。

投げた後に砕ければ、その者は、生涯幸せであるといい、砕けなければ、その者の不幸を石が吸い取ってくれたということでその場において戻ることとなっている。

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