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第7章第3節第4款 休憩
道のり半ばにして、イカムルードは休憩を入れることにした。
休憩は、これが初めてだ。
イカムルードは、
「ここまで8ラーディンほどを歩いてきたが、なにか見当たるか」
ジルサンデルは、
「見渡す限りの草原。このあたりには何も見当たらない」
イカムルードは、
「我が受けた言葉ではあるが、それははたして正しいのであろうか」
スワキサルザは、
「イカムルードよ、お主は神の言葉を伝える者。神の言葉を解釈する者。その者が、自らを疑ってはならぬ。疑うのは、我らの仕事」
イカムルードは、
「スワキサルザよ。ならば聞かせてもらおう。はたして巨石とはいずこだ」
ジルサンデルは、
「まずは、神のみ言葉のままに動くのが先。神の言葉は我らの指針。神の言葉は我らの言葉」
3人は、休憩を終え、さらに先へと向かった。