第5章第1節 サルード大陸
この章では、前章で説明をした土地の利用状況に応じて、どのような第1次産業、第2次産業、第3次産業が発展しているかを説明する。
サルード大陸の土地は、前述の通り、軽工業や重工業といった第2次産業、鉱業といった第1次産業を中心に発達している。
第1次産業については、農業系統も存在はするが、それは別の大陸に依存をしており、自給率は5割をわずかに下回っている。しかし、鉱業による生産は他の大陸の追随を許さず、帝国全土のおよそ8割を占めるほどである。
そのような豊富な鉱物に支えられ、重工業は高度に発達をしている。鉄鋼の生産量は、帝国が発展するに従い増える一方であり、それらを下支えしている発電所についても、次々と設置されているが、今なお需要に追い付いていない。
造船業についても特殊な需要についても許容できるように、さまざまな技術が発展した。現在では、重工業とも軽工業とも分類はされていないが、IC関連の企業も、順次設立をされており、今後の発展が待たれる。
一方の軽工業については、木綿の生産を主として行っており、絹についても地域は限定されるが行っている。それらをより合わせ、布として帝国全土へ輸出を行っており、我々が着ている服のうち約35パーセントが、サルード大陸にて生産されたものである。