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第12章第1節 3000年紀
本章では、3000年を境とし、さらに遠未来をみていく。ただ、ここより先の未来となると、非常に不確定となる。現在の行動のみならず、この時点までの未来に発生する事象の数々が大いに影響を及ぼすためである。しかしながら、不確定であっても歴史は紡がれていく。そのことから、大雑把となるが記すこととする。
さて、3000年紀へと入るころ、宇宙全体に何らかの影響が生じていることが判明した。これは、時間軸が乱れているといったものではなく、物質全体がゆるやかに崩壊へと進んでいる、ということである。このことを発見した時から、我々は安定した別次元を作成、あるいは次元異動を活発に行っていくことを帝国の方針とした。