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第4章第3節 スルディルクロッチ大陸
スルディルクロッチ大陸は、第3次産業が中心となっている。
ジャングル地帯は、帝国成立以前より船を使い、専業の者が物流を担っていた。これは、帝国史において、もっとも初期の頃にあたる。
現在では、道路網、鉄道網が高度に発達をしているため、船を利用する者は少なくなっている。しかしながら、現在においても、道路が創ることが困難であるジャングル地帯では、船を交通の手段として使用をしている。
皇帝陛下がおられる帝国の首都たる中央都市においては、物流の拠点となっており、郊外には巨大な倉庫が軒を連ねている。倉庫街より伸びる道路や鉄道は、四方へ延びており、そこより流れ出る物流は、とどまるところを知らない。
沿岸部へ眼を移すと、都市同士をつなぐ巨大な動脈としての航路があり、数万トンクラスや中には数十万トンクラスの船が行き来している。そのような都市の周辺にある市町村では、都市からの船が毎日行き来をしている。
夜に港にいても、常に行き交う船が見られることであろう。