第1章 目次
この文書は、エルハンドラ皇帝に奏上するものであり、皇帝が過去、現在、未来を見通すための教本となるものを目的としている。
一方、奏上後、この文書を一般に分布することを命じられ、著者たる公爵は、章を改め、項を廃し、誤字脱字を訂正し、最終的に1冊の本として出版するという運びになった。
本書は、エルハンドラ帝国のことに関する帝国暦1500年時点の話であり、その後はどのようになるのかはわからない。だが、最高神官からの神託、これまでの帝国の歴史を調査している歴史家、法学者等、多大なる方面より、さまざまな援助を受け、できる限りのことをさせていただいた。
本書を著するに当たり、エルハンドラ帝国皇帝付き最高神官であられるイカムルード氏から神託を受け今後のエルハンドラ帝国に関しての知識を、エルハンドラ帝国皇帝付き侍従長であられるジルサンデル氏からはエルハンドラ帝国の過去に関しての知識を、エルハンドラ帝国立大学法理学科教授であられるツツカム氏からは帝国法に関する知識を、エルハンドラ帝国行政部門長であられるツベクウイワ氏からはエルハンドラ帝国全般の産業、人口分布、工業等さまざまな知識をいただいた。改めて、御礼申し上げる。
エルハンドラ帝国とは、エルハンドラ大陸のみならず、世界3大陸を統治してい帝国である。
この帝国には、帝国暦1500年時点で、35億の人間が住んでいる。
さらに増え続けており、いまだに収まる傾向がない。
複数の人種がいるが、各大陸に一つまたは二つという割合で主要な人種がいる。
詳細は、第2章で語る。
帝国全土は3つの大陸、15の区、900の基礎公共団体、5,613,089の市町村がある。
各市町村は複数集まり基礎公共団体を構成し、基礎公共団体は、60ずつ集まり区を構成する。
区は、3つの大陸に5つずつあり、帝国の行政を助けている。
詳細は、第3章で語る。
工業、商業は、各基礎公共団体ごとの中央都市に集中しており、さらに高次の行政区画の首都である都市へさらなる集中している。
詳細は、第4章で語る。
第1次から第3次工業へかけての状況は、大陸ごとによって異なっている。
特に、サルード大陸とコルスティック大陸の間は第3次産業に置いて顕著な差がある。
詳細は、第5章で語る。
各市町村、各基礎公共団体、各区ごとに議会があり、上級の立法部署から任命を受け、それぞれの立法部門を統制している。
一方で、帝国議会においては、皇帝からの勅命によって議員が選出される。
ただし、それぞれの立法議会に関しては、選挙をもって半数を選ぶということになっている。
詳細は、第6章で語る。
建国神話は、非常に長いものであるがために、それを全て書く事は、紙が足りなさすぎるため、必要な部分だけを抜粋し、載せることにした。
詳細は、第7章で語る。
エルハンドラ帝国は、エルハンドラ王国というのが当時の名前だったが、スルディルクロッチ大陸のカワスール平原で生まれ、周辺の国を併合したり、連合を組んだりして広げていった。
詳細は、第8章で語る。
その後、エルハンドラ帝国は、一つの大陸を制圧すると同時に、他大陸へ進出を果たした。
繁栄期として記憶されている期間は、500年間に及ぶ。
詳細は、第9章で語る。
現在から未来にかけてのことに関しては、イカムルード氏より情報を提供していただき、第10章以下で語るものとする。