表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
山猫は月夜に笑う 呪われた双子の悪役令嬢に転生しちゃったよ  作者: あの1号


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

952/1216

育ちの悪いお姫様 6

 こう言った仕掛けの探索は、あっちの御屋敷でもやっている。あんまり面白いんで、一時期は結構はまったんだよね。流石に今はそんなことも無いのだけれど。

 ゲームさくらいろのきみに・・・にゲーム的な遊びの中で  、こう言ったお城の、秘密の通路の探索する物があったから、そのリアル板と思えば、結構楽しかった。

 其れも此れも、死んじまったニックの仕込みのお陰だ。本当に色々と楽しませて貰っている。

 そう言えば、ヒロインちゃんはどうやって、鍵開けや罠の解除を身につけたんだろう。その辺りは、何にも説明されていない。悪役令嬢マリアは、あたしと同じで、ニックに仕込まれていただろうから、判るんだけれど。彼女のプロフィールの中に、そう言った技能持ちだって、書いていなかったような気がするんだけど。

 案外、あたしと同じで、結構育ちが悪かったのかも知れないね。何処かおっとりした感じの美人さんだったけれど。あれでも、一応子爵家の御嬢様だったはずだけれど。どうしてあんな事が出来たんだろう。

 何しろ、彼女は貴族にしては珍しく。とても生活力が高かった気がするんだよね。

 貴族の娘でも、下級貴族の娘なんかは、高位貴族の御屋敷なんかに、奉公に出されることがあるけれど。メイドさんみたいに、実働したりしない。主に、よさげな結婚相手をゲットするまで、メイドさんに指示するのが基本的なお仕事だから。あんまりお料理なんか習わないはずなんだよね。

 それなら、高位貴族のお相手をすることが出来るように、色々な知識をため込んで、話し相手になるのが主だと思うのね。

 ドリーさんは、不思議なことに、メイドさん的な事もそつなく熟していたけどね。あの人は、侍女とはいえ、例外の人だったらしい。

 何しろ、結構強くて何でも熟す、スーパー侍女だったからね。何より、奥様の信頼の厚さは半端なかった。ドリーさんが怪我して、毒の所為で危篤状態になったときの、奥様の焦りは見物だったそうだ。

 マリアが、奥様の所にお見舞いに行ったとき、かなり焦っていたって聞いた。何時も冷静沈着に見えていたんだけれど、流石に堪えていたらしい。

 あたしが、毒を発見して、ドリーさんの命が助かったときの、ニコニコ顔は一寸忘れられない。何時もあんな顔でいたら、周りの人間は幸せだろうと思う。

 普段でも美人なのに、ああしてニコニコ為て居ると、周りが幸せになると思う。それが、此れが怒っているときは、其れこそ震えるくらい怖い。美人が、怒ると怖いもんだよね。

 その点、あたしも結構な美人だから、気を付けなければいけないな。

 あたしは丹念に、今の壁を調べ始めてから、二十分くらい経っただろうか。壁の一郭に、のぞき穴を見付けた。良く出来た細工が施されており。一見では、簡単に気付くことの出来ないようになっている。

 スライドさせて、中を覗くことが出来る仕掛けだ。勿論、目と目が合うような面白いことには成らず。暇つぶしのネタにもならないだろうけど。この部屋は、観察対象を入れておく場所だって事が判った。

 此方がわからは、仕掛けを動かすことが出来ないから。向こう側を覗くことは出来ないけれど。結構な暇つぶしには成ったな。

 後で、秘密の通路を発見することが出来そうで、少しだけわくわくしたのは内緒だ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ