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山猫は月夜に笑う 呪われた双子の悪役令嬢に転生しちゃったよ  作者: あの1号


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メイドさん達の噂話 2

 この分だとあたしのことなんか、みんなの知るところになっているんだろうな。人の口には、戸は立てられないって言うけれど。その割に微妙に内容が違っているのが、ご愛敬かな。

 何となく最初の噂の出所は見当が付くような気がする。其れも適当に相手している内に、そういった噂話は立ち消えになってしまうに違いない。実際ここの使用人は、身内同士なら結構喋るけれど、外には漏らさない様に誓って雇われているのだから。それに、政治が絡むようなことでもないしね。

 あたしがちゃんと本当みたいな事を、話して上げれば皆納得して、噂話に飽きてしまうのだ。何しろ、女の子のたわいもない話題のネタでしか無い。そんな危険な事件のことよりも、イケメンの話の方が良いに決まっている。なんだったら、新しいお店の素敵なスイーツの話に切り替わってしまうのだから。

「あたし捕まえてないよ。いくらなんだって、三対一だったんだよ。適うわけないわよ」

「だって、貴方演習の時皆を全滅に追い込んだって聞いたわよ。皆弓持ちの貴方には適わないって言ってたわよ」

 最近、私兵団の兵隊さんと付き合いだしている子が言ってきた。そろそろ身を固めたいと何時も言っている、二階客室係のアマンダである。兵隊さんを旦那様にすることにしたのか、他に良い相手が居ればそちらに乗り換える気満々の子だ。

 あれはあたしがとっても有利だったし、他にもちゃんとチームメイトがいたんですけど。だいたい十三歳の娘が、ちゃんとした訓練を積んだ兵隊さん相手に勝てるわけがないのに。

 他聞のその話を広めているのは、父ちゃんの隊の連中だと思う。彼奴ら十回のうち一回勝っただけなのに、大げさに言いふらしている。しかも、市街戦の訓練での話で為ないのに。確かに日が落ちてからは、あたし負ける気はしないのだけど。

「今度買い物に出るとき、一緒に来てくんないかな。あの市場に行く途中に、一寸怖いところがあるのよね」




読んでくれてありがとう。


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