表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
山猫は月夜に笑う 呪われた双子の悪役令嬢に転生しちゃったよ  作者: あの1号


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

377/1221

お土産はウサギ肉 8

「熟々相手はたいした腕じゃ無かったみたいだね」

 レイがニッコリして、あたしに話しかけてきた。その笑顔は本心みたいに見えた。一寸だけれど、あたしのテンションが上がるのを感じる。秘密の攻略対象だけのことはある。このニッコリは破壊力半端ねー。

「そうでも無かったけどね。只、三人の内一人は何もしなかったから、助かったんだと思うわ」

 本当に三人がかりで、攻められたら、流石のあたしでもどうなったか解らなかっただろう。毒矢の脅威に負けずに、戦うなんて言うことは何度も経験したい物では無い。そう言うことは、本職の兵隊の仕事だと思うの。

 あたしみたいな、十三歳の女の子が遣って良いことではない。なんとしても、彼奴らは捕まえて貰いたい。実は自分のことは棚に上げているのいだけれど。マリアを助けたときに使ったことは、忘れて貰えれば嬉しいかな。

「取りあえず捕まえる算段しないとね。隊長に知られたら、そいつら間違いなく。くびり殺されること間違い為しだし。一番無難なのは、ギルドに突き出すのが良いだろうけれど」

 ギルドの組合員なら、未だましなんだけれど。そうで無いと、領都の自警団が取り調べることになる。そうなると、とてつもなく信頼性に欠けるのだ。街のオッちゃん達の集まりで、治安を守っているから。操作能力なんかかけらも無い上、思い込みで事を起こす。

 衛兵は居るのだけれど、彼らの守備範囲に入っていない。彼奴らが密猟者だって言うのは、あたしの勘でしか無い上。襲ってきたって言うのも、あたしの証言でしか無い。

 因みに、このことを父ちゃんが知ったら、絶対に捕まえて、取り調べをする前に、縊り殺すだろう。特に街から出ていたら、森に中で獣の餌になる。

 あたしがこの半年間、この街で暮らしていて、前世と違うことに気が付いたことの一つが、決して治安が良くないって事だ。そして、警察官的なことを為ているのが、衛兵と自警団なんだけど。衛兵の仕事は、平民の治安を守っているわけじゃ無い。基本的には監視が主だったりする。

 自警団は、平民が自分の身は自分で守る為に組織されている。だから平民の犯罪者は、自警団が取り締まるのだけど。決して優秀では無かった。恣意的な捜査と、思い込みが目立っているから。うっかりすると冤罪がとても多くなっている。炎上案件になることが多いのだ。




 


読んでくれてありがとう。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ