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山猫は月夜に笑う 呪われた双子の悪役令嬢に転生しちゃったよ  作者: あの1号


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久しぶりの休日 8

 森の奥に入って、西に向かったところに、昨夜わざわざ仕掛けておいた罠が有る。その罠の近くには、ウサギ穴があることを確認しているのだ。仕掛けは三ヶ所。どれもウサギを想定した物である。ウサギ穴に住んでいるウサギを狙っているのだから、当然のことながら小さな仕掛けだ。

 その仕掛けを、一つ一つ慎重に確認して行く。内心ドキドキしながら、その簡単な仕掛けを回収して行く。結論から言うと、ウサギは一匹掛かっていた。他の動物に横取りされる前に、回収できて何よりである。

 早速、処理してしまうことにする。取りあえず今日の目的は、果たすことが出来た。後は野鳥を確保できれば、あたし的には満足かな。

 予定道理にリタの処に、このウサギと野鳥をお土産として持って行くのだ。何しろあそこには、育ち盛りの子供達が預蹴られている。未亡人が生活をするために、託児所的なことを遣っているのだ。

 この世界には、前世のような仕組みは無い。子供を置いて仕事に出る親は、基本的に近所の手空きの女性などに、面倒を見て貰うのだけれど。近所に、そういった事をしてくれる信用のおける者が居ないときは、金銭で面倒を見てくれる者を探すしか無い。

 因みに、あたしなんかは村のおばちゃんに結構面倒見て貰っていた。その時には、父ちゃんが獲物を頻繁に持ち込んでいたことを覚えている。

 リタの場合は、あたしが引き取ったのだけれど。子供のあたしには、面倒を見切れなかった。だから、少し余計にお金を払って、完全に面倒を見てくれるようにお願いしたんだ。

 かなり無理をお願いしている以上。できる限りの気持ちを見せておく。贈り物を貰って悪い気持ちには成らないからね。それだけで、リタに対する態度が変わってくるはずだしね。

 何しろ、リタの奴はかなり捻くれているから、どんなことを言っているか判んないし。ほっといたら、客を取るなんて言い出しかねないんだ。彼女の親が客を取っていたから、そうするだけで結構良い金になると思い込んでいるから、危なくて仕方が無い。

 前世のあたしは、流石に売ったことは無かったけれど。友達に其れを遣っていて、病気を移された奴や薬を打たれて可笑しくなった奴を知っている。あれは酷かった。もう元には戻らないんだぜ。

 

 


読んでくれてありがとう。


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