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山猫は月夜に笑う 呪われた双子の悪役令嬢に転生しちゃったよ  作者: あの1号


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押しかけガーディアン 2

 朝食としては、かなりのボリュームの合った食事が終わって。デニム伯爵の従者のフイル・バーグが、最後のお茶を入れてくれる。その際の、あたしを見詰める視線が嫌な感じがする。

 本当は、こんな処で話すような内容では無いのだけれど。ハッキリさせなければ成らないのだろう。

 つまりあたしは、貴族なんかには成りたくは無いのだ。その上で、折角命を助けた妹を、守る立場になりたいのだ。つまり今まで通り。メイド件護衛、そして時々なんちゃって令嬢。実に身勝手とは思うけれど。この立場が非常にやりやすい。

 この半年の間、奥様を眺めていたけれど。とてもあたしには勤まらないくらい激務だったのである。ただの不良少女には絶対無理。

 サンプルとしては、一例しか無いからなんとも言えないのだけれど。貴族の生活は、贅沢な生活が出来るけれど、それ以上に激務だと思う。ぶっちゃけ割に合わないような気がする。それなら、メイドみたいなことをしながら、給料もらっていた方が良い。

 実は奥様からは、かなり贔屓して貰っているしね。寝床の布団はかなり良い物だし。支給されている給料は、ただのメイドの物じゃ無いし。かなり条件が良いのだ。最初の契約の段階で、マリア・ド・デニム伯爵令嬢の護衛兼務だったし。そのあたりも贔屓だったのかも知れない。

 あたしは、最初からそういった事だろうなと思ったから、有難く契約を結んだんだけれど。あの文章の中に、血の繋がり的なことが入っていたら、あたしはサインしなかっただろうな。

 其れは今も同じだわ。ただ、リタのことがあるから簡単には出ていくことは出来ないだろうけれど。

 何時までも、リタだって幼くは無いだろうし。小さい彼女も文字を覚えさせているから、それだけでも生きる上での武器になるだろう。何しろ、あたし程度の読み書き計算が出来るだけで、十分金になるのだから。つまり、身体を売らなくても生きていける。


 


よんでくれてありがとう。


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