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山猫は月夜に笑う 呪われた双子の悪役令嬢に転生しちゃったよ  作者: あの1号


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押しかけガーディアン

「貴方が一緒に来てくれるのなら、私は助かるのだけれど。本当は貴族令嬢として、普通に授業を受けることが出来るのじゃ無いの。何もメイドの仕事をしなくても言いじゃない」

と、マリア・ド・デニム伯爵令嬢が言ってくる。少し微妙な表情をしている。

 王都にある学園は、体の良い人質の収容施設である。勿論この学び舎において、王族に体の良い忠誠心を植え込むための場所で、貴族の中から優秀な人材を、見いだすための機会とするのである。

 あたしは何が起こるかだいたい知っている。でも、その裏側で何が起きたのかまでは解らない。それでも、全く知らないで突っ込んでしまうよりはましだろう。

 マリア・ド・デニム伯爵令嬢は、その事を知らないで脳天気に恋愛イベントやヒロインちゃんに、意地悪をしたりしているのだ。そして、何者かに命を狙われる。なんていう中々経験の出来ない事件に遭うのだ。

 その時の、マリア・ド・デニム伯爵令嬢はあたしとほぼ同じ身体能力を持っていた。レイが身代わりに死んだことで、襲撃者を返り討ちにしている。それでも、レイを失ったことが心の傷になっていたんだろうな。

 ゲームのあたしは、何処か投げやりになってしまったように見えた。ヒロインちゃんに対しての虐めも、かわいげのある物で無くなった。なんとしても、王子様をゲットしようとしていたみたいである。

 プレイヤーの立場から、言わせて貰えば其れは無理だから。諦めてお家に帰りなよって言いたかった。なんか稚拙で熟々駄目子ちゃんだなって思ったのだ。

 今の中身は元不良だから、そんなピュアな感情には成らない。マリアにその役割を任せて、彼女を守る立場になった方が良いのかも知れない。今はそのつもりだし、其れは出来ると思う。

 そう言う意味でも、この護衛件メイドって立場は好都合だと思う。できればレイは王都に連れて行かないようにしてやれば、なお完璧かも知れない。

 実はだいぶ、乙女ゲームさくらいろの君に・・・。の初期設定とは異なることになってきているから。変な揺れ戻しが無ければ、このまますんなりストーリーが進むかも知れないのだ。


 

読んでくれてありがとう。

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