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山猫は月夜に笑う 呪われた双子の悪役令嬢に転生しちゃったよ  作者: あの1号


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296/1219

昔の話 9

ブックマークと評価ありがとう。嬉しいです。


 もしかして、乙女ゲームの方のあたしは彼の事が好きだったのかな。でも、ゲーム本編の彼女は第二王子殿下の許嫁だったはずで、他に好きな人がいるわけが無いはず。だって、あっちの王子様も優良物件だった。幼かったあたしには、憧れてしまうくらい綺麗だった。

今考えると、あれは今一だったのかも知れない。だって、簡単にヒロインちゃんに落とされてしまうんだもん。悪役令嬢の立場から見れば、決していい男とは言えないよね。だって、可愛い女の子に簡単に鞍替えするんだぜ。信じらんない。

 その挙げ句、全部の過失を悪役令嬢に押しつけて、ヒロイン逃避行するんだ。瓦解してしまった国を、王太子に放り投げて亡命するんだ。投げ出された国民の立場は、結局敵国の軍隊にすりつぶされるか、隷属する以外に方法が無かったよね。

 因みに、この時代には人権の概念は無い。当然のことながら、奴隷制は存在しているのよね。どれだけの人間が、とんでもなく不幸になった。ある意味奴隷になれた人間は、幸福だったと思う。

 奴隷は少なくとも、権力者の財産目録に入れられるから、死なないように衣食住は保証されるから。それ以外は、最悪野垂れ死にがまって居るのだ。

 本当に侵略戦争は怖いよね。そうすることで、土地やそこに住んでいる住民を奪う事が出来る。あたしの足下をランタンの灯りで照らしている、レイの国も同じように踏みつぶされている。ただ、彼は幼い頃に国が敗れて、忠臣達に守られて、領都に潜り込んだらしい。そう言う設定だったはずである。

 本とのことは解りゃ為ないけどね。ただ彼の年齢から、かなり幼い頃のことなので、仕方が無かったんじゃ無いかな。簡単に好きにならないようにしよう。

 前世のあたしは、ろくでなしを好きになったばっかりに、人生を謳歌できなかった。ぐれて、家族を不幸に為た挙げ句。事故に遭って死んじゃったのだから。今回はなんとしても幸せになるんだ。

 



読んでくれてありがとう。


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