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山猫は月夜に笑う 呪われた双子の悪役令嬢に転生しちゃったよ  作者: あの1号


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マリアの部屋にて

 お二人とのお茶会は小一時間で終わった。

 あたしはメイドとしての仕事を、しばらく休んで良いとのお達しなので、自室に帰ろうとしたのだけれど。マリアが部屋に来るように言ってきたので、彼女の部屋の暖炉に火を入れている。何時ものことなので、たいした時間を掛けずに小さな薪が燃え上がる。それでも、部屋が暖かくなるには時間が掛かる。

 日が高くなって、少しは暖かくなってきているけれど、御屋敷の中はまだ暖かくなっていない。早朝に暖炉に火を入れて置いたのだけれど、だいぶ前に燃え落ちてしまったのだろう。マリアの部屋の暖炉はあたしの管轄で、適当な時間に薪をくべておかなければ行けなかった。それは奥様とのお茶会で、出来なくなってしまったので、消えてしまっているのは仕方が無い。

 何時もなら、メイド長のサンドラさんが気付いて、あたしの代わりに仕事をしてくれるように指示してくれるのだけれど。今日は何も遣ってくれていなかった。やっぱり旦那様の帰還は色々と大変なんだろう。

 思わずあたしは溜息を付いた。マリアを助けて、お金を貰ったらバックれてしまえば良かったかな。何だか面倒な事になってきたかも知れない。ただ、妹があたしの代わりに貴台の悪女になるのは嫌だった。

 第一印象は最悪だったのだけれど、意識の無かった彼女は可愛く感じてしまった。思いかけずにマリアの側に、入るような仕事のオファーを為れて、一寸手助けしても良いかなと思っちゃったのよね。一寸どころでは済まなかったけどね。お給金はだいぶ良かったから、そのおかげでリタの養育が出来てるし。

 父ちゃんと狩りを為ていても、ここでなんちゃってメイドを遣っていた方が、遙かに良い金になるから。何しろリタを養う事が出来る。彼女が仕事を出来る年齢になるまでは、このお給金は確保したい。

 火起こしが終わった頃、あたしの後ろにマリアが近付いてきた。彼女の足音で、其れが解る。何か為ようとしているわけでは無くて、暖まろうとして手をかざしてきているのは解る。

「ねえ。貴方は私の妹なの」

と、マリアが聞いてくる。


読んでくれてありがとう。すとーりーがすすまなくてごめん。


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