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山猫は月夜に笑う 呪われた双子の悪役令嬢に転生しちゃったよ  作者: あの1号


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150/1216

ようやく追い着いた 3

 確りマニュアルに則った誰何の仕方があるのだろうか、いい大人が解りきったことでも、決まりに則った行動をする。それが組織という物なのか、餓鬼であるあたしに、解るわけ無いのだけれど。ただマニュアルの便利さに関しては、否定できない。

 確かに高校生のあたしでも、コンビニの店員が曲がりなりにも勤まっていたのは、一挙手一投足まで懇切丁寧に、マニュアル化為れていたからだった。当然のことながら、兵隊さんにとって日常的に行われる、在り来りな遣り取りは自然と形式化して、煩雑な確認業務を簡素化しているのだ。大げさかな。

 リタみたいに知らされていない事に対しては、対応に困ってしまうのだろう。此れが明らかに敵の襲来ならば、彼らは考える前に行動するように条件付けられているらしい。デニム伯爵家と関わることが決まったときに、あたしは父ちゃんに聞かされていた。其処に上司の命令が無ければ、中々判断することが出来ない。逆に言えば、上司の命令があれば人を殺すことに対しても、ためらいが無い。

 個人の考えや判断を重視していると、いざという時にまとまって動く事が出来ない。だからといってこんなに硬直していたら、個人の能力を最大限働かせることが出来ない。あまり強い軍隊ではないかも知れない。実際ワンマンアーミーなんて、物語の中だけの存在だからな。それに近いのは、父ちゃんだけかな。

「こいつは、リタと言って。ナーラダ村の娘だ。養ってくれる者を失ってしまって。それに同情した娘が連れて行くと言って、聞かなくてな」

 父ちゃんがあたしの勢にした。嘘じゃ無いけど面白くは無い。

 リタも何か言いたげに為ているけれど、今は疲れの方が大きいらしく黙っている。後で騒ぐかも知れないと、あたしは覚悟することにする。

「解りました。ここで一寸待期していて下さい」

 二人の騎兵のうち、一人がそう言うと、馬主を翻して本体の方に掛けて行く。リタのことを報告に行くのだろう。実に軍隊だなーと、あたしは思う。



ワクチン接種三回目を昨日やりました。今日は副反応が出て、結構きつい。

読んでくれてありがとうございます。


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