表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
山猫は月夜に笑う 呪われた双子の悪役令嬢に転生しちゃったよ  作者: あの1号


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

140/1217

ホール村はまだまし

 下の村の名前は、ホール村と言う村だ。規模はナーラダ村とほとんど変わらない。主な産業はやはりナーラダ村と同じ、基本的に小麦と野菜の栽培。山で捕れる動物の肉と言ったところか。全く同じだな。

 少し領都から離れているので、あそこから流れてくる情報には疎い感じである。最もこれに関しては、目くそ鼻くそって言えるかなとは思う。

 森を抜けると広い麦畑が広がっている。収穫期に入っていた麦は、今回の水害でみんな倒されてしまっているけれど、あたしらほどの被害ではなさそうだ。此方の方が高かったって事かな。

 やはり目の前の堤防の決壊は、馬鹿に出来ないことなのだろう。最も水害の起こったときから、日数も経っているので、水が引いてきているからそう見えるだけかも知れないけれど。ここから見る限り、水に流されている家は見当たらない。

 村の側を流れている運河の堤防は確りしており、どこも、破損しているところを見付けることは出来なかった。まだあたしらは森を抜けたばかりで、村まではまだまだ時間が掛る。ただこの森は、ホール村よりかなり高いのでよく見える。

 村からだいぶ離れた処に、第二次救援部隊の車列が向かっている。彼らは何の問題も無く順調に、行程をこなしているみたいである。

 あの野犬の群れも、あれだけの数には近づきもしなかったのだろう。そう言う意味では、連中は賢い。あたしは美味しそうに見えたんだろうな。

 少し急げば、第二次救援部隊追いつけそうだ。とは言ってもかなりの距離に、成っているけれども。荷馬車と馬車だとせいぜい早歩き程度の移動速度だ。あたし達が出発に時間を食ったとしても、あんな物だろう。

 第二次救援部隊が村に到着する前に、合流出来るだろう。此れであたしの契約上のお仕事が出来る。でも、マリア・ド・デニム伯爵令嬢の身代わりって、今回の状況で意味があるんだろうか。

 マリアは誘拐の恐怖から、未だに立ち直っては似ないみたいだけれど。実際あの子が部屋に閉じこもってしまっても、不思議では無いような出来事で。それでも、ナーラダ村では其れなりに遣り取りしていたから、大丈夫じゃ無いかとあたしは思う。


 

お疲れ様です。読んで頂けてありがとう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ